タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

エリザベス・ウェイン/吉澤康子訳「コードネーム・ヴェリティ」(東京創元社)-謎に満ちた第一部と対になる第二部。その見事な構成と物語としての完成度に驚愕した。作品評価の高さに納得!

コードネーム・ヴェリティ (創元推理文庫) posted with ヨメレバ エリザベス・ウェイン 東京創元社 2017-03-18 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 「コードネーム・ヴェリティ」は、『第一部ヴェリティ』『第二部キティ…

ハラルト・ギルバース/酒寄進一訳「終焉」(集英社)-ベルリン陥落、ソ連軍の侵攻、混乱の中でオッペンハイマーは妻をレイプしたソ連兵への復讐心を胸にナチスの原爆研究資料を探すことになる

終焉 (集英社文庫) posted with ヨメレバ ハラルト ギルバース 集英社 2018-07-20 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ハラルト・ギルバース「終焉」は、「ゲルマニア」、「オーディンの末裔」に続くユダヤ人の元刑事リ…

相川英輔「ハイキング」(惑星と口笛ブックス)ー日常の中にいつの間にか入り込んでくる怖さを描くのが本当に上手いなぁ~

ハイキング (惑星と口笛ブックス) 作者: 相川英輔 出版社/メーカー: 惑星と口笛ブックス 発売日: 2017/10/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 2018年10月12日の夜、赤坂にある双子のライオン堂書店で開催されたトークイベントに参加した。 『…

岸本佐知子、今村夏子他「たべるのがおそいvol.5」(書肆侃侃房)-特集は『ないものへのメール』。岸本佐知子さんや今村夏子さんの創作も面白いですが、個人的には澤西祐典さん、大田陵史さんの作品でした。

文学ムック たべるのがおそい vol.5 posted with ヨメレバ 今村 夏子,岸本 佐知子,澤西 祐典,米澤 穂信,大前 粟生,黒 史郎,柴田 元幸,蜂飼 耳,石井 千湖,北原 尚彦,酉島 伝法,内山 晶太,小原 奈実,仲田 有里,フラワーしげる,ツェワン・ナムジャ,エリザベス・…

「本を贈る」(三輪舎)-編集者、装丁家、校正者、印刷、製本、取次、営業、書店員、本屋。私たちに本を届けてくれる人たちの思いが伝わる一冊

本を贈る posted with ヨメレバ 笠井 瑠美子,川人 寧幸,久禮 亮太,島田 潤一郎,橋本 亮二,藤原 隆充,三田 修平,牟田 都子,矢萩 多聞,若松 英輔 三輪舎 2018-09-11 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 本を読むとき、いつ…

深緑野分「ベルリンは晴れているか」(筑摩書房)-深まる謎、思いがけない結末、すべてを読み終えたときに気づくタイトルの奥深さ

ベルリンは晴れているか (単行本) posted with ヨメレバ 深緑 野分 筑摩書房 2018-09-26 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す のめり込むようにして読んだ。 深緑野分「ベルリンは晴れているか」は、タイトルにあるとおり…

ジミー・リャオ/天野健太郎訳「星空」(トゥーヴァージンズ)-孤独な少女と孤独な少年が出会ったとき、大きな世界が広がった。

星空 The Starry Starry Night posted with ヨメレバ ジミー トゥーヴァージンズ 2017-01-21 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 世界とうまくやっていけない子供たちに 冒頭の著者のメッセージを引用させてもらいます。…

ジョゼ・ルイス・ペイショット/木下眞穂訳「ガルヴェイアスの犬」(新潮社)-これは『解体』と『再生』の物語だと思う

ガルヴェイアスの犬 (新潮クレスト・ブックス) posted with ヨメレバ ジョゼ・ルイス ペイショット 新潮社 2018-07-31 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 読み終わって、本書は『解体』と『再生』の物語なのだと感じた…

新井見枝香「本屋の新井」(講談社)-こんどのエッセイ集は、ちゃんと本と本屋の話です

本屋の新井 posted with ヨメレバ 新井 見枝香 講談社 2018-10-04 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 三省堂書店の書店員新井見枝香さんのエッセイ集第2弾。初エッセイ集「探しているものはそう遠くはないのかもしれな…