タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

今村昌弘「屍人荘の殺人」(東京創元社)-2017年の各種ミステリランキングで高評価ということで久しぶりに本格ミステリを読んでみたよ。

屍人荘の殺人 posted with ヨメレバ 今村 昌弘 東京創元社 2017-10-12 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 毎年年末になるとミステリに関する年間ベストが発表される。「このミステリーがすごい!」、「本…

伊吹有喜「彼方の友へ」(実業之日本社)-Dear Friends~嬉しいときも、苦しいときも、悲しいときも、楽しいときも、いつもそばにいてくれたあの日の友へ

彼方の友へ posted with ヨメレバ 伊吹 有喜 実業之日本社 2017-11-17 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 海外文学を中心に読書をしているので、国内小説にはどうしても目が届かない。そうすると大事な作…

スティーグ・ラーソン/ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利訳「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上/下)」(早川書房)-#はじめての海外文学 このシリーズの最大の魅力はなんといってもリスベットである!

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) posted with ヨメレバ スティーグ・ラーソン 早川書房 2011-09-08 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ミレニアム1 ドラゴン・タトゥー…

アン・ファイン/墨川博子訳「フラワー・ベイビー」(評論社)-#はじめての海外文学 落ちこぼれクラスの生徒たちに与えられたミッションは三週間の疑似育児体験!?

フラワー・ベイビー (児童図書館・文学の部屋) posted with ヨメレバ アン ファイン 評論社 2003-10-01 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 『悪ガキ』、『落ちこぼれ』が集められた四-Cでは、サイエンス…

コルソン・ホワイトヘッド/谷崎由依訳「地下鉄道」(早川書房)-奴隷制度に支配された19世紀アメリカ。虐げられた黒人奴隷たちを北へ逃がすための〈地下鉄道〉が存在していた。

地下鉄道 posted with ヨメレバ コルソン ホワイトヘッド,Colson Whitehead 早川書房 2017-12-06 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 舞台は19世紀はじめのアメリカ南部。その時代、アメリカには奴隷制度が…

「ししししvol.1~特集・宮沢賢治」(双子のライオン堂)-『草獅子』が名前を変えてリニューアル。新生文芸誌の特集は〈宮沢賢治〉です。

liondo.thebase.in 昨年(2017年)、はじめて伺わせていただき、それからも何度か顔を出させていただいてる双子のライオン堂は、自ら出版業も手がけている。先だってレビューした西島大介「アオザイ通信完全版#1」も双子のライオン堂の出版物だ。 liondo.j…

デボラ・インストール/松原葉子「ロボット・イン・ザ・ハウス」(小学館)-タング、ますますかわいくなってるよー!

ロボット・イン・ザ・ハウス (小学館文庫) posted with ヨメレバ デボラ インストール 小学館 2017-11-07 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 『庭にロボットがいる』なんてことは、日常でそうそう起こるこ…

ジェフ・ブラウン文、トミー・ウンゲラー絵/さくまゆみこ訳「ぺちゃんこスタンレー」(あすなろ書房)-ぺちゃんこになっちゃったスタンレーくんの冒険物語は理屈抜きに面白い。でも、それ以上にスゴイのは彼のご両親の寛容さだったりします。

ぺちゃんこスタンレー posted with ヨメレバ ジェフ ブラウン あすなろ書房 1998-12-01 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 〈はじめての海外文学vol.3〉の児童書部門に推薦されている中のひとつ。推薦者は…

バナ・アベド/金井真弓訳「バナの戦争~ツイートで世界を変えた7歳少女の物語」(飛鳥新社)-いつだって戦争の一番の犠牲者は子どもたち。でも、今なら子どもの声が世界を動かせる。バナがそれを証明した。

バナの戦争 posted with ヨメレバ バナ・アベド 飛鳥新社 2017-12-16 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 読んでいて、途中何度も強い怒りと胸を締め付けられるような悲しみとつらさを感じた。 バナ・アベ…

佐藤亜紀「戦争の法」(伽鹿舎)-デビュー作『バルタザールの遍歴』に続く第2長編が待望の復刊。日本海に面したN県の独立宣言に端を発する戦いの記録は、型にはめられない戦争と地方を描く。

戦争の法 (伽鹿舎QUINOAZ) posted with ヨメレバ 佐藤 亜紀 伽鹿舎 2017-12-23 Amazonで購入 Kindleで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 1975年、日本海に面したN県が日本国からの独立を宣言した。本書「戦争の法」は、そんな架空の独立騒動とその…

西島大介「アオザイ通信完全版 #1~食と文化」(双子のライオン堂)-ベトナムを描くエッセイマンガ。なのに第1回のタイトルは『ベトナムには行ったことがない』って?

アオザイ通信完全版〈1〉食と文化 posted with ヨメレバ 西島 大介 双子のライオン堂 2017-11-30 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 昨年11月に開催された『第二十五回文学フリマ東京』で先行販売された西島大介「アオザイ通信完全版#1~…

リチャード・プラット文、クリス・リデル絵/長友恵子訳「中世の城日誌~少年トビアス、小姓になる」(岩波書店)-キリスト紀元1285年冬。少年は騎士になるための第一歩を踏み出した。

中世の城日誌―少年トビアス、小姓になる (大型絵本) posted with ヨメレバ リチャード・プラット 岩波書店 2003-09-06 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 昨年(2017年)、やまねこ翻訳クラブの20周年を記念して書評サ…

キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー/大作道子訳「わたしがいどんだ戦い 1939年」(評論社)-障がいがあることを心のハンデキャップにしてはいけないのだと知ることで、少女は自分との戦いに勝ったのだと思う。

わたしがいどんだ戦い 1939年 posted with ヨメレバ キンバリー・ブルベイカー ブラッドリー 評論社 2017-08-10 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 昨年(2017年)、劇場でクリストファー・ノーラン監督「ダンケルク」…