タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

第6回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションに行ってきた!

「今、翻訳小説がアツイ!」 という訳でもないのだけれど、4月19日に開催された第1回日本翻訳大賞の余韻も冷めやらぬ4月25日の土曜日。今度は、東京の大田区蒲田で翻訳ミステリーに関するイベントが開催された。 第6回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンシ…

嗚呼、憧れの定年スローライフ-久住昌之・原作/土山しげる・画「漫画版・野武士のグルメ2」

ちょっと変わっているかもしれないが、早く定年になって引退したいと考えている。 漫画版 野武士のグルメ 2nd 作者: 久住昌之,土山しげる 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2015/03/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 漫画版 野武士の…

蜘蛛の糸がみせたわずかな希望~あるいは御釈迦様の気紛れが生んだ悲劇-芥川龍之介「蜘蛛の糸」

その日は朝から天気もよく、春らしい陽気であった。といっても、ここは極楽なのだから、年がら年中うららかで春らしい陽気の場所であるのも当たり前である。 蜘蛛の糸 作者: 芥川竜之介 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る …

自分にとっての「師」とは、と考えた時に胸がグッと熱く震えた-東村アキコ「かくかくしかじか」

「恩師」と呼べる人はいますか? 長い人生の中で、生きていくための道標を示したくれた人 未来を見失って迷っている時に手を差し伸べてくれた人 誤りを正し、真剣に叱ってくれた人 ただただ、優しく見守って、安心を与えてくれた人 かくかくしかじか コミッ…

日本でも屈指のホームズ研究家が描き出すホームズ・パスティーシュの世界-北原尚彦「シャーロック・ホームズの蒐集」

シャーロック・ホームズは、言わずと知れた世界でもっとも有名な私立探偵である。 作者のコナン・ドイルは、シャーロック・ホームズが活躍するシリーズ小説を、長編4編、短編56編の計60編執筆した。 ドイルが執筆した作品の他に、ホームズを主人公とする作品…

阪急というチームはよく知らないけれど、全力のフォームで投げるピッチャーはなんとなく印象に残っている−鎮勝也「伝説の剛速球投手 君は山口高志を見たか」

オリックス・バファローズ、というプロ野球球団がある。2015年シーズンは、開幕から約3週間が経過した4/20時点で、パ・リーグのダントツ最下位を突っ走っている。 このオリックス・バファローズという球団、2004年に近鉄バファローズとオリックス・ブルーウ…

心が弱ってきたから、賢治の言葉が胸に刺さる−宮沢賢治「雨ニモマケズ」

日頃からストレスにさらされ、仕事や人間関係に悩まされ、どうにも気が滅入る。すっかり、心が弱っていて、何も考えたくないときがある。 そんな弱った心に、深く刺さるのが、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」だ。 〔雨ニモマケズ〕 作者: 宮沢賢治 発売日: 2012/…

冷静に、あくまで冷静に読んでみました−「百田尚樹『殉愛』の真実」

なにわの視聴率男・やしきたかじん氏が亡くなって、彼を取り巻く周辺に何やらドロドロとしたものがうごめいている。 百田尚樹『殉愛』の真実 作者: 角岡伸彦,西岡研介,家鋪渡,宝島「殉愛騒動」取材班 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2015/02/23 メディア: …

一筋縄ではいかない、多種多彩な変化球を堪能する−ヘレン・マクロイ「歌うダイアモンド」

ミステリー作家の短篇集となると、必然的にミステリー短編を集めた傑作選となるのだろう。そんな安易な考えで読むと足元を掬われる。それが、ヘレン・マクロイ「歌うダイアモンド」だ。 歌うダイアモンド (マクロイ傑作選) (創元推理文庫) 作者: ヘレン・マ…

合言葉は、「翻訳家にもっと光を!」-第1回日本翻訳大賞授賞式に行ってきた!

去る4月19日、紀伊國屋サザンシアターにおいて第1回日本翻訳大賞授賞式が行われた。 ■日本翻訳大賞って何?日本翻訳大賞とは、「翻訳」という仕事にスポットライトをあてようという趣旨で発足している。きっかけは、翻訳家であり作家である西崎憲さんの…

李徴と袁傪、メロスとセリヌンティウス−中島敦「山月記」

「山月記」は、中国・清朝期の説話集「唐人説薈」にある「人虎伝」をベースに書かれた中島敦の代表的な短編である。 山月記 作者: 中島敦 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 李陵・山月記 (新潮文庫) 作者: 中島敦 …

♪ぼんぼんりすぼん、りすぼんぼん〜つぶらな瞳に萌えるわぁ〜−松原卓二「りすぼん」

書評サイト「本が好き!」で数多のレビュワーさんたちの心を鷲掴みにしたリスの写真集。それが「りすぼん」。 りすぼん 作者: 松原卓二 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2011/09/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 23回 この商品を…

毎日作り続けた父親と毎日食べ続けた息子の絆は美しい-渡辺俊美「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」

学生時代のランチは、学食でしたか? 購買でパン? それとも弁当持参? 私は、高校の3年間、母親の作ってくれた弁当を持参して通っていた。弁当箱はプラスティック製で蓋の縁にゴムのパッキンがはまっていて、両側に、アレなんていうんだろう、蓋を固定する…