タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「フェリックスとゼルダその後」モーリス・グライツマン/原田勝訳/あすなろ書房-ナチスの手を逃れユダヤ人であることを隠して生きなければならないフェリックスとゼルダ。ふたりの未来に希望はあるのか。

リンク 私はどちらかというと長いものに巻かれるタイプの人間だと思う。自分の意見を強く主張するタイプでもなく、声の大きい人に追従して無難にことをやり過ごしてしまおうとする。もし、それが間違った行為であったとしても、自分が責任を問われることがな…

「フェリックスとゼルダ」モーリス・グライツマン/原田勝訳/あすなろ書房-ナチスによるホロコーストは、フェリックスやゼルダのような罪もない子どもたちすら虐殺したのだという事実は忘れられてはいけない

リンク 第二次世界大戦におけるナチスのユダヤ人迫害、大量虐殺は人類史上最悪の人種差別事件である。ホロコーストとも呼ばれる大量虐殺の犠牲者数は正確にはわかっておらず、およそ600万人のユダヤ人が犠牲となったともされている。ホロコーストの犠牲者は…

「夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く」奈倉有里/イースト・プレス-ロシアで暮らし学んだ日々。その中で出会った人々、学んできたことを振り返った記録。読んでいてさまざまな思いが深く胸に響いてきた。

リンク 何かを学ぶということは、長い人生において必ず自分の血となり肉となるということを人生も折り返し点を過ぎてゴール地点も視界に入ってくるようになった今強く感じている。 なぜそういう話から始めるかといえば、本書「夕暮れに夜明けの歌を 文学を探…

「呑み込まれた男」エドワード・ケアリー/古屋美登里訳/東京創元社-愛する息子ピノッキオを探して巨大な魚に呑み込まれたジュゼッペ。魚の腹の中で彼が綴ったこととは

リンク エドワード・ケアリーの翻訳最新作「呑み込まれた男」が刊行された。まだ発売日より前だったが、立ち寄った丸善丸の内本店でひっそりと平台に置かれているのを見つけた私は、迷うことなく購入した。で、翌日から読み始めた。 「呑み込まれた男」は、…

「将棋指しの腹のうち」先崎学/文藝春秋-いまや“将棋メシ”という言葉もすっかりメジャーになりましたよね

リンク 藤井聡太さんが最年少プロ棋士になり、破竹の29連勝を記録したことでにわかも含めた将棋ファンが増えた。そして、その当時から藤井さんが数々のタイトルを獲得して五冠(竜王、王位、叡王、王将、棋聖)となった現在に至るまで世間から注目されるのが…

「ウクライナから愛をこめて」オリガ・ホメンコ/群像社-ウクライナ出身で日本の大学で学んだ著者が綴るウクライナの人々や風景。その美しさがいま危機にさらされていることに強い憤りを感じる

リンク 2022年2月、ロシアは隣国のウクライナに対して軍事侵攻した。およそ4ヶ月が過ぎたいまも戦争は続いている。 「ウクライナから愛をこめて」は、ウクライナのキエフ(現在日本ではよりウクライナ語の発音に近いキーウと表記、呼称されている。本レビュ…