タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「コロナの時代の僕ら」パオロ・ジョルダーノ/飯田亮介訳/早川書房-いま自分が置かれている状況を再確認し、感染拡大防止のための当たり前を再認識するための本。まさにいま読まれるべき本。

// リンク 新型コロナウィルスが世界中で猛威を奮っている。もちろん、日本も例外ではない。ウィルスには、人種とか国とか貧富の差とか、そういう垣根がない。世界中の誰もが感染する可能性がある。いま、こうしてレビューを書いている私にも感染リスクはあ…

「トラとミケ いとしい日々」ねこまき/小学館-こんな時代だからこそ、ほっこりあたたかい話を読みたい方にオススメ

// リンク 味噌味に仕込んたどて煮込みが名物の老舗居酒屋「トラとミケ」を切り盛りするのは、姉トラと妹ミケのばーちゃん姉妹。父の代から受け継いだどて煮は、朝挽きの新鮮なホルモンを丁寧に仕込んだ逸品だ。夕方になると常連客たちが続々と集まってきて…

「マーダーボット・ダイアリー(上/下)」マーサ・ウェルズ/中原尚哉訳/東京創元社-とにかく楽しめる娯楽SF小説。手に汗握るアクションはもちろん、冷徹なマシーンであるはずの弊機の人間らしさにも注目してほしい

// リンク // リンク // リンク 冷徹な殺人機械のはずなのに、弊機はひどい欠陥品です。 上巻の帯にも書かれている一節は、物語冒頭の一文に登場する。自らを“弊機”と称する人型警備ユニットは、かつて重大事件を起こしたが、現在はその記憶は消去されている…

「薔薇荘にて」A・E・W・メイスン/富塚由美訳/国書刊行会-『世界探偵小説全集』の第1巻。南フランスの避暑地で起きた殺人事件の謎をパリ警視庁の名探偵アノーが解き明かす

// リンク 国書刊行会の『世界探偵小説全集』は、1994年にスタートして全4期で48巻が刊行された叢書シリーズだ。1900年代初頭から1950年代の探偵小説を集めてたシリーズになっている。 「薔薇荘にて」は第1期シリーズの第6回配本で、全集全体での第1巻となる…