タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】スティーヴン・ローリー/越前敏弥訳「おやすみ、リリー」(ハーパー・コリンズ・ジャパン)-読んでいてこんなに辛かった本は初めてだった。でも、こんなに愛おしくなった本も初めてだった。

おやすみ、リリー 作者: スティーヴン・ローリー,越前敏弥 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン 発売日: 2017/04/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 《まえがき》このレビューは、ハーバー・コリンズ・ジャパンの読者モニター募集に…

【書評】ヴィンス・ヴォーター/原田勝訳「ペーパーボーイ」(岩波書店)-そして、少年は成長する

ペーパーボーイ (STAMP BOOKS) 作者: ヴィンス・ヴォーター,原田勝 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/07/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 子どもの頃の経験は、その子を大きく成長させるだけでなく、大人にな…

【書評】アリス・フェレル/デュランテクスト冽子訳「本を読むひと」(新潮社)-流浪の自由民であるジプシーと“本を読む人”との交流の物語。幸せの形はひとそれぞれの価値観で決まるものだと思う。

本を読むひと (Shinchosha CREST BOOKS) 作者: アリス・フェルネ,デュランテクスト冽子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/12/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 21世紀のこの時代に、現実にジプシーなんて存在するのだろうか。ま…

【書評】アーサー・コナン・ドイル/阿部知二訳「恐怖の谷」(東京創元社)-ホームズ長編作品再読のラストは、ホームズ・シリーズでも屈指のエンターテインメント小説だった

《お知らせ》書評サイト「本が好き!」で、「古今東西、名探偵を読もう!」という掲示板企画を立ち上げています。名探偵が好きなみなさんのご参加お待ちしています! 恐怖の谷【新訳版】 (創元推理文庫) 作者: アーサー・コナン・ドイル,深町眞理子 出版社/…

【書評】中村融編「18の奇妙な物語~街角の書店」(東京創元社)−18人の作家たちが読者を不思議な世界に誘います

街角の書店 (18の奇妙な物語) (創元推理文庫) 作者: フレドリック・ブラウン,シャーリイ・ジャクスン,中村融 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2015/05/29 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (20件) を見る 2月に開催された「はじめての海外文学」の…