タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

澤西祐典「フラミンゴの村」(集英社)-振り向けばフラミンゴ。それは妻が変身した姿だった。

フラミンゴの村 posted with ヨメレバ 澤西 祐典 集英社 2012-02-03 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 「文字の消息」でその魅力を知り、「別府フロマラソン」でユニークな想像力に驚かされた澤西祐典のデビュー作が、本書「フラミンゴの…

澤西祐典「別府フロマラソン」(書肆侃侃房)-温の町『別府』を舞台にとんでもないフロマラソンが繰り広げられる。かつてない温泉ガイドファンタジー

別府フロマラソン posted with ヨメレバ 澤西祐典 書肆侃侃房 2017-07-28 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 「文字の消息」が個人的にツボにはまったので、澤西祐典という作家が他にどんな作品を出しているのかな、と思っていたら、なんと…

澤西祐典「文字の消息」(書肆侃侃房)-静かに降り積もる『文字』に埋め尽くされた街。ゆっくりと砂糖になっていく身体。朽ち果てた災いをもたらす船。想像力によって描かれる幻想世界は、どこか現実的でもある。

文字の消息 posted with ヨメレバ 澤西 祐典 書肆侃侃房 2018-06-18 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 『文字』の力がこれほどに静かに心を締め付けてくるとは思いもしなかった。 澤西祐典「文字の消息」は、表題作の他、「砂糖で満ちてゆ…

内沼晋太郎「これからの本屋読本」(NHK出版)-本が好きな人、本屋が好きな人、本屋になりたい人。本に関わるすべての人が読んでおきたい本。

これからの本屋読本 posted with ヨメレバ 内沼 晋太郎 NHK出版 2018-05-26 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 『ブックコーディネーター』として、本と本屋に関わる様々なことを手がけている内沼さんが、自らの知識と経験を踏まえ、これか…

ジェローム・K・ジェローム/小山太一訳「ボートの三人男もちろん犬も」(光文社古典新訳文庫)-三人の独身男たちが繰り広げるおかしなおかしなボートの旅。横にはもちろん犬もいるよ!

ボートの三人男 もちろん犬も (光文社古典新訳文庫) posted with ヨメレバ ジェローム・K. ジェローム 光文社 2018-04-12 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 毎日忙しい。朝から晩まで一生懸命がんばって、ランチも慌ただしく食べて、午後…

アンドレアス・フェーア/酒寄進一訳「弁護士アイゼンベルク」(東京創元社)-冒頭の場面から惹きつけられ、二転三転する展開にハラハラさせられる。そして、最後に待ち受ける真相とは?読み始めたら止められなくなる法廷ミステリ。

弁護士アイゼンベルク (創元推理文庫) posted with ヨメレバ アンドレアス・フェーア 東京創元社 2018-04-28 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す プロローグからいきなり惹きつけられる。 殺人事件の被害者の解剖所見を頭の中で反芻する弁護…