2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
本書の最終章「黒板と筆ペン」にこんな場面がある。 「ずいぶんうれしそうに読みますね。まだ食べてもいないのに」向かいの席のひとに苦笑されたことがある。ずばり指摘されて赤面したが、ちょっとうれしくもあった。わかってくれてありがとう。一行め、二行…
ここに書かれているのは、作り話ではない、真実の物語だ。 25年目の「ただいま」 作者: サルー・ブライアリー,舩山むつみ 出版社/メーカー: 静山社 発売日: 2015/09/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 本書「25年目の『ただい…
現役AV女優が、AV業界を舞台にして描き出す赤裸々な業界ストーリー。 最低。 作者: 紗倉まな 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー 発売日: 2016/02/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 最低。<最低。> (ダ・ヴィンチブックス) 作者…
《ハカマイラー》なる言葉があるのを初めて知った。漢字混じりで書くと《墓マイラー》である。 日本文学(墓)全集 時どきスイーツ 作者: 安堂友子 出版社/メーカー: ぶんか社 発売日: 2015/03/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 日本文学(墓)…
時代小説を面白くするのはケレン味であると個人的に思っている。 隆慶一郎全集第一巻 吉原御免状 作者: 隆慶一郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/09/12 メディア: 単行本 クリック: 13回 この商品を含むブログ (8件) を見る
本書のラストから引用する。 2010年11月28日、僕たちの娘アラネが生まれた。2011年4月24日、僕の友人アイツォル・アラマイオが亡くなった。一緒に過ごしたほとんど最後の機会となったある日、アイツォルは僕に言った。「お前は英雄の物語を書くべきだよ」「…
最近、テレビとか雑誌とかネットとかで、女性のグラビアを見るときに思うことがある。 この女性は、アイドルなのか?女優なのか?グラビアモデルなのか?それともAV女優なのか? こういうグラビアでにこやかな笑顔を振りまいてみせる女性は、例外なく美しく…
2016年3月2日〜3月6日に、世界中から文芸に関わる作家、編集者などが東京に集結して、東京国際文芸フェスティバル2016が開催されました。 tokyolitfest.com 期間中、東京都内各所(一部は京都)で数多くのイベントが開催されました。開催プログラムの一覧は…
スウェーデンの作家ヘニング・マンケルによる警察小説「刑事ヴァランダーシリーズ」の日本翻訳最新刊である。実は本書が、ヴァランダーシリーズ初読み。 霜の降りる前に〈上〉 (創元推理文庫) 作者: ヘニング・マンケル,柳沢由実子 出版社/メーカー: 東京創…
ロンドンに暮らすダニエルのもとに、父・クリスから電話が突然かかってくる場面から、トム・ロブ・スミス「偽りの楽園」の物語は始まる。 偽りの楽園(上) (新潮文庫) 作者: トム・ロブスミス,Tom Rob Smith,田口俊樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/0…
私が子供のころ、ヒーローというのは勧善懲悪で、悪の組織が繰り出す怪人とか、宇宙から飛来するエイリアンとか、およそ人間にとって敵となる相手に対しては、同情の余地なく完膚なきまでに叩き潰したものです。 ですが、どうも最近のヒーローは悩むものらし…
3月11日になりました。震災関連本で東日本大震災を振り返る企画も今日が最後です。 あの日、地震と津波は、多くの命を奪い、街の姿を大きく変えてしまいました。 変えてしまったのは、街の姿だけではありません。被災者となって避難所に暮らす住民たちの心も…
東日本大震災から5年目の3.11に向け、震災関連本のレビューを通じて振り返る企画の4日目です。 今回は、阪神淡路大震災と東日本大震災というふたつの大きな災害について記したノンフィクションを紹介します。 ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ…
震災関連本レビュー企画の3日目です。今回は、福島原発事故に関する本を取り上げます。 「僕のお父さんは東電の社員です」 作者: 森達也著+毎日小学生新聞編 出版社/メーカー: 現代書館 発売日: 2011/11/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 7人 ク…
震災関連の本を通じて、あの大震災を振り返ってみようという連続レビュー企画の第2回になります。 今回は、大震災直後に被災者へ情報を届けるために奮闘した地方新聞社の活動を通じて、災害時の情報伝達に関わるメディアの必要性を考えてみたいと思います。 …
2011年3月11日14時46分に、後に《東日本大震災》と呼ばれる巨大地震が発生しました。 もうすぐ、あの日から5年になります。そこで、今週は3月11日(金)までの5日間、東日本大震災について書かれた本についてレビューしながら、あの日を振り返りたいと思いま…
こんにちは!アタシは、いつもレビューを書いているタカラ〜ムの家で暮らしているビーグルのラム(女の子)よ! 今回は、アタシが太宰治先生の「畜犬談ー伊馬鵜平君に与えるー」についてレビューしちゃうね! 畜犬談 ?伊馬鵜平君に与える? 作者: 太宰治 発売…
●ある小学生の感想何年前になりますかね、この新美南吉の名作童話「ごん狐」に関する、とある小学生の感想がネット上で物議を醸したことがあったんですが、覚えてますか?(というか知ってましたか?) その小学生の感想というのが、簡単に言っちゃうと、 ご…