タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

エッセイ

新井見枝香「探しているものはそう遠くはないのかもしれない」(秀和システム)-某大型書店で働くアラフォー独身〈カリスマ書店員〉のちょっと(というかかなり)イタい(けどなんだか楽しそうな)日常

探してるものはそう遠くはないのかもしれない posted with ヨメレバ 新井見枝香 秀和システム 2017-12-16 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 著者は、神田神保町、有楽町、池袋、その他全国に展開する某大…

高見のっぽ「夕暮れもとぼけて見れば朝まだき~ノッポさん自伝」(岩波書店)-〈ノッポさん〉と聞いて懐かしく感じる人はどのくらいいるのでしょうか?私にとってノッポさんは憧れの人でした。

夕暮れもとぼけて見れば朝まだき――ノッポさん自伝 posted with ヨメレバ 高見 のっぽ 岩波書店 2017-11-29 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ♪でっきるかな でっきるかな~ この軽快なメロディを懐かしく…

西島大介「アオザイ通信完全版 #1~食と文化」(双子のライオン堂)-ベトナムを描くエッセイマンガ。なのに第1回のタイトルは『ベトナムには行ったことがない』って?

アオザイ通信完全版〈1〉食と文化 posted with ヨメレバ 西島 大介 双子のライオン堂 2017-11-30 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 昨年11月に開催された『第二十五回文学フリマ東京』で先行販売された西島大介「アオザイ通信完全版#1~…

内田百閒「私の『漱石』と『龍之介』」(筑摩書房)ー漱石と龍之介に対する百閒の愛情と哀悼と哀惜

私の「漱石」と「龍之介」 (ちくま文庫) posted with ヨメレバ 内田 百けん 筑摩書房 1993-08-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 9月にブックポート大崎ブライトタワー店で開催された #棚マル この本に惚れました!…

温又柔「台湾生まれ日本語育ち」(白水社)-家族への愛、台湾への愛、そして日本語への愛。この本には、温又柔さんのたくさんの愛がこめられている

台湾生まれ 日本語育ち 作者: 温又柔 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2015/12/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 温又柔さんが登壇する書店イベントに参加したことがあります。5月末に青山ブックセンター本店で開催された「たべるの…

村田沙耶香「きれいなシワの作り方~淑女の思春期病」(マガジンハウス)-芥川賞作家がこじらせた大人の女性の思春期病。でも、それこそが作家の創作の原点なのかもしれない

きれいなシワの作り方~淑女の思春期病 作者: 村田沙耶香 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2015/09/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る きれいなシワの作り方?淑女の思春期病 作者: 村田沙耶香 出版社/メーカー: マガ…

【書評】「〆切本」(左右社)−〆切、それは永遠に解決されない課題である

〆切本 作者: 夏目漱石,江戸川乱歩,星新一,村上春樹,藤子不二雄?,野坂昭如など全90人 出版社/メーカー: 左右社 発売日: 2016/08/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (10件) を見る どんな仕事でも“〆切”というものはあります。私のよ…

【書評】佐野洋子「私の息子はサルだった」(新潮社)-嗚呼、今も昔も男の子とはバカでありサルであることよ(笑)

私の息子はサルだった 作者: 佐野洋子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/05/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 我が身を振り返ってみれば、子どもの頃は本当にアホであったと思うのだ。 思えばあの頃は、テレビゲームなんてものは…

【書評】大竹聡「五〇年酒場へ行こう」(新潮社)-東京中を東へ西へ。老舗酒場で楽しく飲めば、今日も今日とて二日酔い

最近は、もっぱら家で飲んでいる。お酒のことだ。職場が、都内とはいってもちょっと辺鄙なところにあって、繁華街に出るのが面倒くさいというのが主な理由である。 それでも、月に2回くらい、仕事終わりに電車を乗り継いで飲みに行くことがある。私の場合は…

【雑記】雑誌「東京人8月号 特集・特撮と東京」をパラパラと。そして「シン・ゴジラ」を観た話

しばらくブログを更新しないでいたら、あっという間に8月も終わりじゃないですか。前回の更新が8月14日だったので、ほぼ半月の間音信不通状態だったわけですね。ま、誰も心配してないですけど。 さて、しばらく更新できなかったのは、単純に「本を読み終わっ…

【書評】エトガル・ケレット「あの素晴らしき七年」(新潮社)-イスラエルに暮らす作家がユーモラスに描き出す日常と戦争の影

中東地域は、争いの絶えない地域であるが、イスラエルは間違いなくその中心にあって、争いの火種となっている場所だと思う。1948年に独立が宣言されて以降、第一次中東戦争が勃発し、第二次、第三次、第四次と周辺国との戦争を繰り広げてきた。1993年には、…