タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「犬がいるから」村井理子/亜紀書房-村井さんちの黒ラブ・ハリーの圧倒的なかわいさにキュン死しそう

// リンク カワイイ!かわいすぎる!! 村井理子さんの愛犬、黒ラブ(黒毛のラブラドールレトリバー)のハリーくんが、とにかくもうカワイイのだ。「どんだけカワイイの?」と思った方、まずは本書9ページに掲載されている子犬のころのハリーくんの写真をご…

「ジョン」早助よう子/自費出版-『絶対』とは、実は曖昧で危ういものなのだということを考えさせる短編集

habookstore.shop 早助よう子「ジョン」の存在は、「本の雑誌10月号」に掲載された大塚真祐子さんの『新刊めったくたガイド』で知った。 // リンク 「ジョン」には、表題作を含む9篇の短編がおさめられている。さまざまな商業誌に掲載された短編が7篇と書…

「廃墟と犬 ファーベックス-犬と出かける都市探索」アリス・ファン・ケンペン&クレア/金井真弓訳/オークラ出版-朽ち果てて置き去りにされた都市の遺産の中で屹然とカメラをみつめるクレアの凛々しさを見よ!

// リンク 首に女王を想起させるカラーをまとい、誇り高い表情をカメラをみつめる一匹の犬。クレアという名のブルテリアは、壁紙が剥がれ落ちて下地がむき出しになった壁を背に、薄汚れたソファに座っている。まるで貴族のように、その態度は自信に満ちてい…

「レス」アンドリュー・ショーン・グリア/上岡伸雄訳/早川書房-元恋人の結婚式にを欠席するために世界をめぐる旅に出たアーサー・レス。中年作家の出会いと気づき、そして再生の物語

// リンク 「違う! アーサー、違うって、その逆だよ! 僕は成功だったって言ってるんだ。喜びと支援と友情の二十年っていうのは成功だ。何であれ、ほかの人と二十年一緒に過ごしたのは成功なんだよ。バンドが二十年、活動を続けたら奇跡だろ。お笑いの二人…

「今日もパリの猫は考え中 黒猫エドガーの400日」フレデリック・プイエ+シュジー・ジュファ/坂田雪子訳/大和書房-猫を飼っているみなさん、あなたのおうちの猫もエドガーみたいに考えているかもしれませんよ

// リンク エドガーは6ヶ月の子猫。フレデリック・プイエ+シュジー・ジェファ著、坂田雪子訳「今日もパリの猫は考え中 黒猫エドガーの400日」は、エドガーが“アホ家族”と呼ぶ一家との日々を、エドガーの目線で語る物語だ。 物語は、「とらわれて1日目」か…