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ジミーのお誕生日にジョーズおじさんからプレゼントが届きました。ムクムクした毛並みの犬です。犬は一目散にジミーに駆け寄ります。
「あっちいけよ、シッシッ、ぼくはいぬなんかだいきらいなんだ」
大きいのも小さいのも犬はだいきらいだとジミーはいいます。でも犬はお構いなしにジミーにじゃれつきます。棒をくわえて「遊んで!」とおねだり。ジミーは「向こうへいっちゃえ!」と投げます。そのあとも犬ははしゃいでじゃれつき、ジミーは追い払うの繰り返し。でも、「きらい」を連発しながらもジミーはなんだか楽しそうです。「だいきらい」だけど、本当は「だいすき」なのかな?
「いぬなんてだいきらい」は、もちろん子ども向けの絵本です。小さい子どもに読み聞かせてあげると楽しそう。ジミーと犬のやりとりをみていたら、きっと犬が欲しくなっちゃうと思うな。
訳者は作家のいしいしんじさん。こんな言葉をよせています。
どくしゃのみなさんへ
だいきらい、だいすき、
どっちもだいじなきもちだね。
きみの「すききらい」をたいせつに。
誰でも「きらい」という気持ちになることがあります。なんできらいになるんだろうと考えてみることも大切だと思います。もしかしたら、きらいと思い込んでいるだけで本当はすきなのかもしれません。そういうことって、大人もちゃんと考える必要がありますね。考えて考えて、最終的にやっぱりきらいってなるかもしれないけど、それも間違いじゃない。狭い考えで決めつけるようなことはしちゃいけないってこと。
このおはなしで、最後にジミーと犬がどうなったのか。なかよくなれるといいですね。