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ガタガタ書評ブログ

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

【イベント】 #東京創元社2017 年新刊ラインナップ説明会に行ってきた話(後編)

イベント ミステリ

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前編はこちらから

s-taka130922.hatenablog.com

 

休憩中の話
新刊ラインナップ紹介が終わり、しばしの休憩タイムに入ります。参加者たちはこの時間を利用して、ロビーの物販コーナーでサイン会用の本を買ったり、展示物を眺めたり、トイレに並んだり。私も1時間以上座りっぱなしで凝り固まった身体を軽くストレッチしたりしてました。

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【イベント】 #東京創元社2017 年新刊ラインナップ説明会に行ってきた話(前編)

イベント ミステリ SF

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去る2017年2月23日。朝から風が強く、空もどんよりと曇って時折雨が降った木曜日に、東京飯田橋にあるホテルメトロポリタンエドモントで行われた『2017年東京創元社新刊ラインナップ説明会』に行ってきましたので、今回はその参加レポートになります。

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【書評】ハン・ガン/井出俊作訳「少年が来る」(クオン)-韓国民主化のきっかけとなった光州事件を題材とした一冊。この作品を読むには強い覚悟が必要だ。

書評 海外文学
少年が来る (新しい韓国の文学)

少年が来る (新しい韓国の文学)

 

 

「菜食主義者」で韓国人初の「マン・ブッカー賞」を受賞したハン・ガンが、自らの故郷でもある光州で起きた『光州事件』を題材に書き上げたのが、本書「少年が来る」である。「菜食主義者」は、読んで衝撃を受けた作品であったが、本書はそれ以上の衝撃を受ける作品である。

s-taka130922.hatenablog.com

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【書評】西加奈子「i(アイ)」(ポプラ社)-《i=自分(I)=アイデンティティ》 自分という存在に悩み葛藤するアイの物語

書評 直木賞
i(アイ)

i(アイ)

 

 

西加奈子の作品を読んで思うのは、西さんの中では“アイデンティティ”というのが大事なテーマになっているのだろう、ということだ。直木賞を受賞した「サラバ!」も最後は主人公の圷歩が自らの生い立ちを見つめ直し、新しい自己を見出す歩みを踏み出そうとする物語だった。

s-taka130922.hatenablog.com

 

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【書評】アーサー・コナン・ドイル/阿部知二訳「バスカヴィル家の犬」(東京創元社)−牙を抜かれた犬と読む「バスカヴィル家の犬」

シャーロック・ホームズ ミステリ 名探偵 書評 海外文学

《お知らせ》書評サイト「本が好き!」で、「古今東西、名探偵を読もう!」という掲示板企画を立ち上げています。名探偵が好きなみなさんのご参加お待ちしています!

 

掲示板企画に合わせて「シャーロック・ホームズ・シリーズ」の作品をボチボチと読み進めています。ちょっと間が空いてしまいましたが、今回読んだのは「バスカヴィル家の犬」です。ストーリーはだいたい知られているかと思いますが、一応簡単におさらいしておきます。

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【書評】ジョン・バージャー著・ジャン・モア写真/村松潔訳「果報者ササル~ある田舎医者の物語」(みすず書房)-1967年に刊行され、『本書を読んで心を動かされない者は、医者になるべきではない』とまで言われる1冊。ひとりの田舎医師の姿を通して医療とは医師とはを問うドキュメンタリー

ノンフィクション 書評 海外文学
果報者ササル――ある田舎医者の物語

果報者ササル――ある田舎医者の物語

 

 

まず目に飛び込んでくるのは、男性が真剣な面持ちで右眼につけたレンズで何かを覗き込んでいる表紙の写真だ。

写真の男性は、本書「果報者ササル~ある田舎医者の物語」の主人公の医師ササルだ。それにしても、タイトルにある“果報者”とはいったいどういうことなのだろうか?

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【書評】古川日出男訳「平家物語」(河出書房新社)-『驕る平家は久しからず』と後世にまで語り継がれる平家の栄枯盛衰を壮大に描き出す軍記物語

書評
平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09)
 

 

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

この有名な「平家物語」冒頭の一文(巻第一「祇園精舎」)を今でも暗誦できるという人はどのくらいいるのだろうか。

最近はどうなのかわからないが、私が中学生、高校生だった頃(今から30年くらい前)には、古文の授業で「平家物語」の冒頭部分を暗記させられた。というか、あの頃の古文の授業ではたいていの作品に関して冒頭部分を暗記させるという風潮があったような気がする。「枕草子」然り、「徒然草」然り、「方丈記」然り、「奥の細道」然り。

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