11月から各地の書店で順次スタートしている『はじめての海外文学vol.3』フェア。そのフェアと連動したスペシャルなイベントが、12月17日(日)に開催されました。
私も、『はじめての海外文学vol.3』フェアを応援するオンライン読書会を書評コミュニティサイト「本が好き!」で主催している者として、このスペシャルなイベントに参加しないわけにはいきません。もちろん、行ってきましたよ!
この「はじめての海外文学スペシャル」というイベント、いったいどんなイベントなのかというと、『はじめての海外文学vol.3』に海外文学を推薦した翻訳家さんたちが登壇して、自分が推薦した作品についてプレゼンするというもの。もっと詳しいことや登壇者のリストは、はじめての海外文学公式ホームページでご確認ください。
hajimetenokaigaibungaku.jimdo.com
登壇した翻訳家さんは総勢20名!皆さん、ご自身が推薦した本について3分という時間内でプレゼンします。制限時間は3分と決められているのですが、翻訳家さんによっては大幅にオーバーしたりする方もチラホラ。それでも、それぞれの翻訳家さんがいかに自分の推薦本を、さらには海外文学を愛しているかが強く伝わってくるプレゼンでした。
20名のプレゼンをひとりひとり紹介するわけにもいきませんので、プレゼンしている様子を写した写真を並べておきます。会場の照明の関係とスマホカメラの性能の問題でかなり見にくい写真になっています。ご了承ください。写真は登壇順です。
ここまでは、登壇者リストとして公式ホームページにも紹介されていたメンバーですが、なんとここでスペシャルな登壇者が登場!
柴田元幸さんです。なんと八戸ブックセンターでのイベント終了後にかけつけてくださったそうです。
途中、会場の参加者に向けた豪華プレゼントの抽選会がありました。そのプレゼントとは各出版社から提供された〈およそ5,000円相当〉の本のセットでした。
1枚目の写真から順番に、
- 光文社古典新訳文庫から「ナルニア国物語1~6」のセット!
- 三省堂から「世界文学大図鑑」!
- 集英社からは「夫婦の中のよそもの」と「僕には世界がふたつある」のセット
- 新潮社からクレスト・ブックスの2冊
- 東京創元社から「堆塵館」と「穢れの町」のセット
厳正な抽選により5人の方にそれぞれのプレゼントが当たりました。当たった方おめでとうございます!いいな~(笑)
サプライズの柴田元幸さんを含めて総勢21名のプレゼンは、実にバラエティに飛んでいて、何より紹介する翻訳家さんたちの「本当にこの本面白いんだから、読んで!」という熱意が込められたプレゼンを聞いていたらあっという間に時間が過ぎていきました。
最後は、『はじめての海外文学』の団長であるでんすけのかいぬしさんが登壇する予定だったのですが、シャイで人前に立つのが苦手ということで、でんすけくんが代理で登場しました。
翻訳家の先生方が、ご自身の訳書について書店イベントなどに登場するケースは多いですが、これだけたくさんのメンバーが一同に介するイベントは今回のスペシャルイベント以外にはありません。『はじめての海外文学』フェアも今回で第3回。スペシャルイベントも2回目の開催ですが、フェアもイベントも今後長く続くものになってほしいと思います。
私をはじめ、オンライン応援読書会に参加していただいている「本が好き!」のレビュアーの皆さんもこれからドンドン『はじめての海外文学』が盛り上がるように協力していきたいと思っています。まだ、応援読書会にアクセスしたことがないという方はぜひ一度アクセスしてみてください。そして、「私も一緒に盛り上がりたい」と思ったら、ぜひ「本が好き!」に登録してください。一緒に海外文学を楽しみましょう!!
最後になりましたが、今回のフェアとイベントを企画し運営されている越前敏弥先生、でんすけのかいぬしさんをはじめとする『はじめての海外文学プロジェクトチーム』の皆さんに改めて感謝します。このような楽しい企画をこれからも続けてください。私たち読者も、海外文学を読むことで翻訳家の皆さん、翻訳出版業界の皆さん、そして全国の書店さんを応援したいと思います。
ありがとうございました!
■補足
イベントの会場となった表参道の「東京ウィメンズプラザ」に隣接する青山ブックセンター本店では、『はじめての海外文学vol.3』フェアを展開中です。なんと、まだ他の書店では並んでいないエドワード・ケアリーの「アイアマンガーⅢ部作」の完結編「肺都」(東京創元社)と白水社のサキ「四角い卵」が訳者の古屋美登里さん、和爾桃子さんのイベント登壇に合わせて特別先行販売していました。他にも、様々な切り口で海外文学を紹介するフリーブックレット「BOOKMARK」の第10号発行に対応したフェア棚もあって、海外文学好きにはたまらない売り場になっています。こちらもぜひ足を運んでください。