タカラ~ムの本棚

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【書評】ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「たったひとつの冴えたやりかた」(早川書房)-むかしむかし、遠い宇宙でひとりの少女が新しい命と出会った

人類が宇宙へと足を踏み出してから半世紀以上のときが過ぎた。

たったひとつの冴えたやりかた 改訳版

たったひとつの冴えたやりかた 改訳版

 

人類が宇宙に進出する前から、空想の世界では人類は宇宙へ飛び出していて、太陽系はおろか、もっともっと遥か彼方の深遠なる銀河の果てまで進出している。そこでは、人類以外の異星人との出会い(ファースト・コンタクト)があり、平和的な関係を構築している場合もあれば、戦いに明け暮れている世界もある。

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアたったひとつの冴えたやりかた」は、ファースト・コンタクトを描くSF中編である。

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