タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2015-06-26から1日間の記事一覧

デビュー作らしい生硬さがある一方で、笑いの世界の描写は秀逸だと思った-又吉直樹「火花」

2015年上半期の文学界で、おそらく一番話題を集めているのが、漫才コンビ・ピースの又吉直樹氏が書いた初の小説「火花」であることは間違いない。同作が掲載された文芸誌「文学界2月号」は、1933年の創刊以来初めての増刷となるほどの売上を記録し、5月に発…