タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2015-12-31から1日間の記事一覧

読み進めていく中で、私はこの不思議な感覚に翻弄され、そして魅せられていった-セサル・アイラ「わたしの物語〈創造するラテンアメリカ2〉」(松籟社)

ガルシア・マルケスやバルガス・リョサなど、南米の作家の小説は面白い。 「マジック・リアリズム」と称されるその世界観は、読み手を翻弄し、困惑させる。時間軸、空間軸が歪み、ストーリーは展開しつつ崩壊していく。 わたしの物語 (創造するラテンアメリ…

高校の吹奏楽部に所属するハルタとチカ。彼らが遭遇する日常の不思議-初野晴「惑星カロン」(角川書店)

初野晴「惑星カロン」は、高校の吹奏楽部に所属する上条春太と穂村千夏の幼なじみコンビが、吹奏楽コンクールの最高峰《全日本吹奏楽コンクール(会場の名前から「普門館」と呼ばれる)》の出場を目指す中、学校内な彼らの周囲で起きる日常の謎を解き明かす…