タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

2015-09-05から1日間の記事一覧

寡作な作家が生み出した国産ハードボイルドの最高傑作-原りょう「私が殺した少女」

原りょう(【りょう】は、寮のうかんむりを外した字)は、実に寡黙な作家である。 1988年に「そして夜は甦る」で鮮烈なデビューを果たし、1989年には、第2作にあたる「私が殺した少女」で第102回直木賞を受賞して順風満帆な作家生活を歩みだした。しかし、そ…