タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

「犬ニモマケズ」村井理子/亜紀書房-村井さんちのハリーくんも2歳を過ぎてイケワンになりました!

 

 

イケワンだ!イケワンすぎる!!

翻訳家・村井理子さんの愛犬ハリーくんと村井家の日々を記したエッセイ集の第2弾「犬ニモマケズ」です。前作から1年、2歳9ヶ月になった黒ラブのハリーくん。体重45キロ(前年比10キロ増)と、体もすっかり大きくなりました。顔つきも精悍さを増していて、まさにイケワン! かわいさを残しながら成犬らしいかっこよさも身につけています。これは惚れてしまう!

本書を開くと、まずは琵琶湖の岸辺で楽しそうに駆け回るハリーくんや遊び疲れて眠ってしまったハリーくんの写真。思わず見入ってしまいます。大きな木の枝をくわえて水辺を走り回るハリーくん。水を蹴散らして疾走するハリーくん。躍動感がありますね。

小学生最後の夏休みを迎えた双子の息子さんたちと仲良く遊ぶ様子や、取材にやってきた雑誌や新聞の記者さんたちにガチンコで愛情を表現する様子は微笑ましかったり面白かったりで、犬がいるっていいなぁ、と思えてくる。

食いしん坊のハリーくんは、食欲も旺盛だ。去勢した犬は太りやすくなるというが、ハリーくんも例外ではない。いつもお腹をすかせていて、なにか食べ物をもらえないかと狙っている。村井さんたちも、厳しくしなければとわかっていても、ハリーくんのつぶらな瞳で見つめられたら、ついついおやつをあげてしまう。結果、ハリーくんは「立てば近江牛、寝たら恵方巻と書かれるほどに太ってしまった。

このままではダメだ!

そこで始まったのがハリーくんのダイエット作戦。ゆでキャベツやゆで卵、りんご、きゅうりなどを使ってドッグフードをかさ増ししたり、おやつは量より回数を心がけたり、さらに朝晩の運動もかかさない。イケワンをキープし続けるのは日々の努力だ。

村井さんの溺愛ぶりも変わらない。前書でもそうだったが、本書にもハリーくんへの愛が溢れている。村井さん自身も「あまりに褒めすぎでは?」と自覚しているが、同じく犬好きな読者からすると、自分が飼っている犬は他のどの犬よりもカワイイのだ。何をしても全部許せる。家具を破壊しようが、靴を振り回そうが、何をしようが全部許せる。

まだ3歳にもなっていないハリーくんは、まだまだこれから成長していく。3歳になり、4歳になり、やがては老犬とよばれる年齢になっていく。

子犬には子犬ならではのかわいさがあり、成犬には成犬ならではのかわいさがあり、老犬には老犬のかわいさがある。この先、ハリーくんが成長ともにどんな姿をみせてくれるのか楽しみで仕方がない。

きっと素敵な大人になり、おじいワンになっていくんだろうな。

 

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