タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

イアン・フレミング作、ジョン・バーニンガム絵/こだまともこ訳「チキチキバンバン〈2〉海辺の大ぼうけん」(あすなろ書房)-ポットさん一家危うし!チキチキバンバンのまほうでピンチを切り抜けろ!

※説明の都合上『チキチキバンバン〈1〉チキチキバンバンはまほうの車』のネタバレしてます。未読の方はご注意ください。

 

s-taka130922.hatenablog.com

 

チキチキバンバンのまほうで、大渋滞の上をブーンと飛んで(そう、チキチキバンバンは空を飛べるのです!)海のまんなかの大きな砂州にやってきたポットさん一家。みんなで思いっきりあそんでねむってしまったポットさんたちにピンチがせまっていました。さて、ポットさん一家とチキチキバンバンの運命やいかに?

というところまでは前巻のお話。第2巻となる本書では、ポットさん一家がまたしてもチキチキバンバンのまほうでピンチを脱します。

大きな砂州で眠り込んでしまったポットさん一家とチキチキバンバン。その間に海の潮が満ちてきて、ポットさんたちはあわや海に沈んでしまうところでした。

そのことに最初に気づいたのはチキチキバンバンです。彼女(覚えてますか?チキチキバンバンは女性なのですよ)は、ポットさんたちに危険を知らせます。そして、またしてもまほうの力でみんなのピンチを救うのです。

ピンチを脱したポットさん一家、そのまま家に買えるのかと思いきや、なんとフランスへ向かいます。このままフランス旅行も楽しんでしまおうというのです。そして、フランスの海岸に上陸します。そしてそして、そこでなんとも大きな発見をしてしまうのです。でも、その発見をきっかけに、ポットさん一家とチキチキバンバンは、今度はこわいギャングたちに目をつけられてしまうのです。

チキチキバンバンの物語を読んでいると、さすがはジェームズ・ボンドを生み出したイアン・フレミングの作品だと思うところがたくさんあります。

まずはなにより、この物語の主役といってよい、まほうの車チキチキバンバンの存在です。チキチキバンバンが次々と繰り出すまほうのギミックは、ジェームズ・ボンドが乗りこなす“ボンドカー”を思い起こさせます。次々と登場するチキチキバンバンのまほう。次はどんなまほうを見せてくれるんだろう。読んでいて、ワクワクしてしまいますね。

さて、こわいギャングたちに目をつけられてしまったポットさん一家とチキチキバンバン。彼らはこのピンチを脱することができるのでしょうか?

それは、次の巻のお楽しみ。