タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

イアン・フレミング作、ジョン・バーニンガム絵/こだまともこ訳「チキチキバンバン〈1〉チキチキバンバンはまほうの車」(あすなろ書房)-あの『007』の生みの親イアン・フレミングが描くファンタジー。チキチキバンバンには夢がたくさんつまっている!

ジェームズ・ボンドが活躍するスパイ映画「007シリーズ」の原作者イアン・フレミングによる子ども向けのファンタジー小説が「チキチキバンバン」です。「007シリーズ」と同じように「チキチキバンバン」も映画になっています。

 

登場人物は、お父さんのカラクタカス・ポットさんとお母さんのミムジーさん、8歳になる双子のジェレミー(黒髪の男の子)とジェマイマ(金髪の女の子)のポットさん一家と、彼らの愛車のまほうの車チキチキバンバンです。

チキチキバンバンという名前は、エンジンをかけるときに、

チキ、チキ、バン、バン

と、大きな音がするから。小さな修理工場の裏でおんぼろになっていた彼女(とポットさんは言います)を買って、ポットさんがていねいに修理して整備したチキチキバンバンをポットさん一家はみんなとっても気に入っています。

それに、チキチキバンバンはとっても不思議な車なんです。まるで心があるみたいに思えるし、ポットさんにも想像がつかないスイッチやレバーがダッシュボードに並んでいます。

土曜日のドライブで、チキチキバンバンは、とってもステキなまほうを起こします。ポットさん一家は、チキチキバンバンのまほうのおかげで、それはそれは楽しい休日を過ごすことができました。

でも、チキチキバンバンのお話はこれで終わりではありません。この本のタイトルをよく見てください。

チキチキバンバン〈1〉チキチキバンバンはまほうの車

そうです。この本はポットさん一家とチキチキバンバンのお話シリーズの第1巻なのです。「チキチキバンバンシリーズ」は全部で3巻あります。

楽しい休日を過ごしたポットさん一家とチキチキバンバンですが、この本の最後の最後にあるハプニングが起きます。ポットさんたちはいったいどうなってしまうのでしょう。この本のラストはこうしめくくられています。

ああ、ポットさん一家とチキチキバンバンの運命は!
それは次の巻のお楽しみ。