タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

サユリ・ミナガワ「みけねこてんちょう」(虹色社)ーまちのほんやのてんちょうが、たびにでようとみせばんをぼしゅうします。あらわれたのはいっぴきのみけねこでした。

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谷中に『ひるねこBOOKS』という本屋さんがあります。その『ひるねこBOOKS』のレーベルから初めて生まれたのがこの「みけねこてんちょう」という絵本です。著者のサユリ・ミナガワさんは、ノルウェー出身のイラストレーターで、この絵本がデビュー作となります。出版は虹色社(「虹色」と書いて「なないろ」と読みます)です。

まちのちいさな本屋さんが舞台です。

本屋の店長は、海辺でのんびりする夢を見ています。「旅に出たい」と考えた店長は、留守の間にお店を任せる店番を募集します。すると、現れたのは一匹のみけねこでした。店長は、そのみけねこに店番をお願いすると念願の海へとでかけていったのです。はたして、みけねこはちゃんと店番ができるのでしょうか?

忙しいときに「ねこの手も借りたい」と言います。なら、本当にねこの手を借りたら?この絵本はそんなお話です。

絵本の世界では、現実にはできないこともできてしまいます。まちの小さな本屋さんの店長は、「みせばんをやらせてほしいのにゃ」とやってきたみけねこに「ぼくがかえってくるまでみせをたのんだよ」と留守を託して、念願の旅にでかけてしまいます。そんなことができてしまうのが、絵本の世界なのです。

さあ『みけねこてんちょう』の店番のはじまりです。やる気満々のみけねこてんちょうは、無事に店番をこなせるのでしょうか。さっそくお客さんがやってきます。「かくことがおもいうかばない」と困った様子の絵かきの女性にみけねこてんちょうがオススメした本とは? みけねこてんちょうの活躍をぜひ楽しんでほしいと思います。

冒頭にも書いたように、この絵本は『ひるねこBOOKS』が企画・編集協力した初めての作品となります。

『まちの小さな本屋さん』というのは、『ひるねこBOOKS』のことなのかな、と想像しながら読んでみると楽しいですね。この絵本に登場する店長さんが、『ひるねこBOOKS』の店長さんをモデルにしているかはわかりません。でもきっと、どこかに共通点があるんだろうと思います。


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■みけねこてんちょう購入ページ(ひるねこBOOKSのWebショップ内)

Amazon等のネットショップでは取扱いがありません。ネットでご購入の場合は上記から可能です。もしくは、『ひるねこBOOKS』他取扱いのある書店で!
★2018年7月時点での取扱い書店リストはこちらのページで確認できます。

追記
この絵本は、千葉県松戸市にある『せんぱくBookbase』のクラウドファンディング支援に対するリターンとしていただきました。
普段、絵本を手に取る機会はほとんどありませんが、今回こうして読む機会をくださった『せんぱくBookbase』のみなさんに改めて感謝です!
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