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【イベント】 #東京創元社2017 年新刊ラインナップ説明会に行ってきた話(前編)

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去る2017年2月23日。朝から風が強く、空もどんよりと曇って時折雨が降った木曜日に、東京飯田橋にあるホテルメトロポリタンエドモントで行われた『2017年東京創元社新刊ラインナップ説明会』に行ってきましたので、今回はその参加レポートになります。

 

新刊ラインナップ発表会とは?
東京創元社新刊ラインナップ説明会』は、文字通り東京創元社が2017年に刊行を予定している書籍のラインナップを紹介するイベントです。本来は、出版関係者、書店関係者、各種メディア等の業界向けに行われていたものですが、数年前から一般読者も参加可能(Webで申し込み、抽選で招待)となりました。私も数年前から毎年申し込んでいたのですが、今年初めて抽選に当たったわけです。

イベント開始前
会場前のロビーには、東京創元社から作品を刊行している作家の方々のサイン色紙が飾られたパネルと東京創元社マスコットキャラクターくらりに関する展示があります。写真撮影OKということで参加者の皆さん熱心にスマホを構えて撮影中です。もちろん、私も数枚撮影しました。

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受付を済ませて会場入り。200人以上は入れる広い会場に席を確保したら、ロビーの物販ブースに向かいます。ここでは、

  • 一回200円で回せるくらりのガチャ
  • 本日ご登壇予定の先生方の書籍
  • 2月末に発売予定の新刊書籍(先行販売)
  • くらりグッズをはじめとする東京創元社グッズの数々

が並べられています。私はガチャを1回やってから、イベント後のサイン会に向けて、

ロビン・スローン「ペナンプラ氏の24時間書店」

と、先行販売作品の中から、

ゴードン・マカルパイン「青鉛筆の女」
D・M・ディヴァイン「紙片は告発する」

を購入しました。

イベントの様子
説明会は、声優の池澤春菜さん司会で行われました。艶やかな着物姿で登場された池澤さん、さすがに声のプロです。私は特に声優さんに詳しいわけではなく、池澤春菜さんといえば「作家の池澤夏樹さんの娘さん」の方が印象深いのですが、今回は生で、しかも結構近い距離(私が座った席が司会ブースの目の前)で拝見できたので良かったです。

説明会は、

1.2017年新刊ラインナップ説明
2.2017年東京創元社ラインナップ説明会杯争奪ゲスト対抗ビブリオバトル
3.メディアミックス情報
4.営業からのお知らせ

という流れです。新刊ラインナップ説明は、海外ミステリ⇒国内ミステリ⇒ファンタジー⇒SFの順に担当者が登壇して紹介。それぞれでゲストの先生もご登壇されます。

海外ミステリ
担当が紹介したのは、

ゴードン・マカルパイン「青鉛筆の女」(2017年2月刊行) ※会場で事前販売
トーマス・ケープ「静寂 ある人殺しの記憶」(2017年6月刊行予定)
アーナルデュル・インドリダソン「湖底の男」(2017年秋刊行予定)
ケイト・モートン「水辺の館」(2017年秋刊行予定)

の4作品でした。アーナルデュル・インドリダソンの新作、ケイト・モートンの新作は見逃せないですね。

ここでゲストの「ペナンプラ氏の24時間書店」の著者ロビン・スローン氏が登壇。外国語から日本語、日本語から外国語への翻訳について、その功績に感謝するメッセージが読み上げられました。自分の作品が日本語に翻訳されて読んでもらえることへの感謝、日本の作品(小川洋子博士が愛した数式」、宮崎駿風の谷のナウシカ」)が英語に翻訳され読めることへの感謝がこめられた素晴らしいメッセージでした。

海外ミステリ紹介のラストにはあるサプライズが。受付で配布された資料の中にある厳重に封印された封筒を開くと、中から出てきたのは、R・D・ウィングフィールドフロスト始末」のあ試し読み小冊子! そう、あの「フロストシリーズ」の最終巻が今年刊行されるのです。ここで、「フロストシリーズ」の翻訳を手がけてきた芹澤恵先生がご登壇して翻訳の状況などをお話されました。

国内ミステリ
まず、ゲストの岡崎琢磨先生(「珈琲店タレーランの事件簿シリーズ」など)がご登壇。壇上で待機している間に担当が紹介したのは、

遠田潤子「冬雷」(2017年4月刊行予定)
織守きょうや「(タイトル未定)」(2017年冬刊行予定)

の2作品。その後、ゲストの岡崎琢磨先生の話があり、岡崎先生の作品が東京創元社の国内ミステリ叢書シリーズである「ミステリ・フロンティア」の100冊目の作品として刊行されることが発表されました(予定タイトルは「夏を取り戻す」で2018年春頃に刊行予定)。作品の内容としては、1990年代の団地を舞台にした初のノンシリーズ長編作品になるとのことです。

続いて登壇したのは、「いなくなれ、群青」が話題となった河野裕先生。2月に刊行される「最良の嘘の最後の一言」について話をされました。この作品については、ちょっと変わったプロモーションが展開されていて、それがこちら。

www.tsogen.co.jp

河野先生もコメントしていましたが、サイトにアクセスした段階では何のページかまったくわかりません(笑)。マジで採用広告ページかと思いそうですが、年収8000万円というありえない数字なので胡散臭いことこの上なし!ともかく、河野先生のファンの方、ファンじゃないけどサイトに興味があるからはアクセスしてみましょう。

国内ミステリ3人目のゲストは、有栖川有栖先生です。ここでは、司会の池澤さんから有栖川先生への鋭いツッコミが炸裂。今回紹介された著作は、「江神二郎シリーズ」の短編集「江神二郎の洞察」の文庫化についてだったのですが、ここで池澤さんから「江神シリーズの新刊はいつ出るのか?」との質問が。有栖川先生、ちょっとアタフタしながらも「平成が終わるまでには、と言っていたら、陛下の退位で元号が変わる可能性が出てきた。となるともしかしたら2、3年で…」と。さて、どうなるかわかりませんが、ファンの皆さんは期待して待ちましょうね。

ファンタジー
続いてはファンタジーのジャンルから。紹介されたのは、

エドワード・ケアリー「穢れの町 アイアマンガー三部作2」(2017年5月刊行予定)
フランシス・ハーディング「嘘の木」(2017年10月刊行予定)

の2作品。待望の「アイアマンガー三部作」の第2巻「穢れの町」が刊行されるのは嬉しい限り。さらに言えば、第3巻となる「肺都」も2017年冬には刊行予定ということで、今年はエドワード・ケアリーの年と言って過言はないでしょう。ただ、同じ年に2冊刊行されると次回の日本翻訳大賞やTwitter文学賞海外編の投票で迷うことになりそうです(笑)

ファンタジーのゲストは、「妖怪の子預かります」のシリーズを刊行している廣島玲子先生です。2017年4月に刊行予定の「青の王」をご紹介されました。この作品は、アラビアンナイトの世界観を意識した作品で、もともとは児童向け作品として8年前に書き上げていたものとのこと。ただ、かなりの長編になってしまったので児童書としてはボリュームが多すぎると一度お蔵入りしていたのを今回東京創元社から刊行することになったとのことでした。

SF
最後のジャンルはSFです。紹介されたのは、

キム・スタンリー・ロビンスン「ブルー・マーズ」(2017年4月刊行予定)
G・ウィロー・ウィルソン「無限の書」(2017年2月刊行) ※会場で先行販売
ジョーウォルトン「わたしの本当の子どもたち」(2017年秋刊行予定)
ルヴァン・ヌーヴェル「巨神計画」(2017年5月刊行予定)

の4作品。「ブルー・マーズ」は、「レッド・マーズ」、「グリーン・マーズ」に続く火星SF三部作の完結編で、前作から16年ぶりの刊行になる作品です。個人的に興味を惹かれたのは「巨神計画」で、これは日本のロボットアニメ(具体的には「UFOロボグレンダイザー」とのこと)が大好きな著者が書いた巨大ロボットSFとのこと。すでにソニー・ピクチャーズで映画化が決定しているそうです。

SFでは、円城塔先生がゲストとして登壇される予定でしたが、当日は体調不良により欠席。司会の池澤さんが、円城先生からのメッセージを代読されたのですが、このメッセージが実にもう円城塔の世界になっていて、聞き手を困惑の世界に引きずり込む内容でした。正直、理解が難しかったですが、現在デビュー作のテイストに近い作品を執筆中という話だったような?(笑)

ということで、新刊ラインナップ説明はここで終了。およそ10分の休憩の後、ビブリオバトルからプログラムは再開となります。このイベントレポートもだいぶ長くなってしまいましたので、続きは「後編」で!

 

s-taka130922.hatenablog.com

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