タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

【本が好き!】書評がつなぐ世界一周の旅。まさかの全世界制覇を達成!?

「本が好き!」というWebサイトがある。その名の通り、「本が好き!」な読書家たちが参加して、自分が読んだ面白い本についてのレビューを投稿し、他のレビュアーさんたちが「読んで楽しい」、「参考になる」などの投票をしたり、コメントを返したりして交流する読書系SNSサイトだ。

www.honzuki.jp

「本が好き!」では、レビュアーさんたちが個々の作品レビューを公開するだけでなく、あるテーマに沿った掲示板を立ち上げて交流する場も設けられている。それが、『「ホンノワ」-オンライン読書会』だ。

「ホンノワ」-オンライン読書会【本が好き!】

その「ホンノワ」掲示板で、6月末から7月30日まで、とあるテーマ掲示板が開設されていた。「読書で世界を旅しよう♪ 気球に乗って五週間!!」である。掲示板の主催は、レビュアーの哀愁亭味楽さん。内容は、隣接する国をその国に関連する本(その国が舞台になっている、著者がその国の出身(または居住)、作品中にその国が登場する、等々)でつなぎながら世界を一周しようというもので、いうならば「世界一周リレー書評」である。

読書で世界を旅しよう♪ 気球に乗って五週間!!【本が好き!】

この掲示板が、大変な盛り上がりをみせた。私も参加して、いくつかの国の作品を紹介させていただいた。どのくらい盛り上がっていたかは、期間終了後に主催の哀愁亭さんがコメントした終了メッセージに記載のデータが示していると思う。

 ・コメント総数:514
 ・紹介された本の数:476

なにより、当初は「本で国同士をつなぎながら世界を一周する」というテーマだったのが、途中から「世界の国をすべて制覇する」という方向に話が展開し(対象となる国の数は206ヶ国)、しかもその目的を達成してしまったというのが、今回の掲示板の成果としてすごいところで、日本で出版されている書籍が、なんらかの形で世界の国々を網羅しているということに驚かされたところである。アメリカやイギリス、中国などのメジャーな国々ではなく、エリトリアギニアビサウといったアフリカの国々、セントビンセント・グレナディーンやセントルシアといった中南米の国々など、「そんな国が世界には存在しているのか!」と初めて耳にするような国に関連する本が、キチンと書籍として存在していたのである。しかも、旅行ガイドブックの類ではない。文学作品であったり、ノンフィクションであったりといった、文芸作品として存在しているのだ。

全206ヶ国に関連する本とはどういうものかは、今回の掲示板の内容を「本が好き!」サイトの運営スタッフがリスト化したものがあるので、そちらで確認していただきたい。

 ・1周目リスト 

info.honzuki.jp


 ・2周目リスト ※仕切り直し前

info.honzuki.jp


 ・2周目リスト ※仕切り直し後

info.honzuki.jp


 ・3周目リスト 

info.honzuki.jp


 ・4周目リスト ※7/31現在で途中まで

info.honzuki.jp

6月末に主催の哀愁亭さんによってイギリスからスタートした旅は、7月30日夜の終了までに世界を4周してしまったのである。それだけでも、この掲示板に対するレビュアーさんたちの関心の高さとパワーがわかると思う。

この掲示板で紹介された本のリストは、「日本で読める世界の本」リストとして永久保存版のリストとなるのは間違いない。すべての本について、レビュアーさんによる書評レビューがあるわけではないが、書評レビューが存在する本については、リストとレビューの合わせ技で良質なブックガイドになるだろう。

紹介されている本は、必ずしも翻訳本ばかりではなく、日本の作家による本も多数紹介されている。小説ばかりでなく、ノンフィクションやエッセイも紹介されている。世界の国や地域を網羅しつつ、様々なジャンルの本について知ることができるようになったのが、今回の掲示板の最大の成果ではないだろうか。私自身も参加レビュアーのひとりとして、勝手な達成感に昂揚している(昂揚のあまりこんなブログ記事を書いてしまったww)。

最後に、今回の掲示板を企画し、5週間にわたって主催していただいた「本が好き!」レビュアーの哀愁亭味楽さんにこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたい。楽しい面白い企画を主催していただき、本当にありがとうございました。そして、5週間の掲示板主催お疲れ様でした。

「本が好き!」サイトでは、今回のテーマ掲示板のような楽しい企画がたくさん主催されている。レビュアーさんたちの熱い書評レビューもたくさんアップされている。本が大好き、本を読むのが大好きという方でまだ「本が好き!」を知らないという方がいたら、ぜひ一度サイトにアクセスしてみて欲しい。楽しいレビュアーさんたちがお待ちしています!