ガタガタ書評ブログ

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【書評】太田和彦「太田和彦の東京散歩、そして居酒屋」(河出書房新社)-東京の街で楽しむ大人のための散歩ガイド

4月27日に、東京・神楽坂にあるイベントスペース「la kagu(ラカグ)」で行われたトークイベント『太田和彦「ぼくたちはこんな(に)居酒屋で呑んできた」』に行ってきました。居酒屋探訪家である太田和彦さんの著書「ひとり飲む、京都」が新潮文庫化されたので、その刊行記念トークイベントです。

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その太田さんの新刊が、本書「太田和彦の東京散歩、そして居酒屋」になります。

 

太田さんの著作というと、以前にレビューした「ニッポン居酒屋放浪記」や「居酒屋おくのほそ道」など、居酒屋探訪や酒の飲み方といったお酒に関するものがほとんどですが、本書のコンセプトは「大人の東京散歩」となっています。もちろん、居酒屋の話題も忘れられてはいませんが(笑)。

本書では、渋い大人が東京で楽しめる様々なスポットが紹介されています。

昼下がりの蕎麦屋で、そば前(メインのそばをいただく前に、軽めのつまみで日本酒を少しいただくこと)を粋に楽しんだり、老舗の料理屋でひとり立ての小鍋を肴に軽く一献楽しんだり、あるいは名画座で古き日本の映画を堪能したり、博物館や美術館で静かに芸術を鑑賞したり。

ここに紹介されている様々な楽しみ方は、いずれも齢を重ねて世の中のいろいろなことを経験してきたシニア世代が、それまでのあくせくとした生き方からちょっと引いて、静かにじっくりと腰を落ち着かせて楽しむような、まさに大人の紳士・淑女の人生の嗜み方指南のようです。

私もそろそろシニア世代と呼ばれる年代にさしかかり(もう足を踏み入れているかもしれませんね)、ただ毎日を働くことだけで過ごすような生活には疲れてきているお年頃です。そんな自分にとって、本書で紹介されているような1日の過ごし方はまさに憧れです。

映画好き、読書好きの私だったら、どんな1日を過ごすだろうと、本書を読んで考えてみました。

理想の1日コース①:名画座、古本、そして居酒屋
午前中は家でのんびりと過ごし、軽めの昼食を済ませたら、まずは名画座で映画を楽しみましょう。向かうは神田神保町にある神保町シアターです。その日のプログラムを確認し、じっくりと古き良き日本映画を堪能します。映画が終わったら、その足で神保町の古本街を散策です。すずらん通り沿い、靖国通り沿いの古本屋をひとつひとつ覗いて、ちょっと黴臭いような古本独特の匂いを楽しみ、店頭ワゴンで3冊200円の古本を買ったりして時間を潰します。歩き疲れたら神保町に点在する喫茶店に入ってコーヒーで一息つくのもいいでしょう。夜は、そのまま神保町の居酒屋で日本酒でもいいですし、地下鉄でちょっと移動して下町の居酒屋を探訪するのも楽しそうです。

理想の1日コース②:そば前、博物館・美術館、そして居酒屋
このコースなら行き先は上野近辺がよさそうです。ランチで混雑する時間を少し外した昼下がりの時間に、かんだやぶそばでそば前と締めのせいろをいただいたら、上野に向かいます。上野公園には、東京国立博物館国立西洋美術館国立科学博物館、上野の森美術館東京都美術館など、数多くの博物館、美術館があって、その日の気分や面白そうな企画展など、様々に選ぶことができます。展示を見終わったら、そのまま上野、あるいはちょっと足を伸ばして谷根千あたりの居酒屋に向かえば、充実した1日の完成となります。

いつか、こんな1日を過ごせる日が来るといいなぁ、と思いながら、もうしばらくは仕事に終われる日々を過ごしていきたいと思います。

s-taka130922.hatenablog.com

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