ガタガタ書評ブログ

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

豊富な雑学を多彩な日本語フォントで構成した「雑学本」であり「活字見本帖」-ダイヤグラム・グループ「じょうずワニのつかまえ方《21世紀版》」

ある日、街を歩いていて偶然ワニを見つけたとしよう。

え? そんなことあるわけねーだろ、って? いやいや、人間長く生きていたらどんな事態に遭遇するか、予測することは難しいものだ。街中でワニを見つけるシチュエーションだって、絶対にないとは言い切れない。

あなたは、今目の前にいるワニをつかまえなければならない。しかし、凶暴なワニをじょうずにつかまえる方法なんて、知っているわけがない。

じょうずなワニのつかまえ方(21世紀版)

じょうずなワニのつかまえ方(21世紀版)

 

そんなあなたにオススメしたいのが、本書「じょうずなワニのつかまえ方」である。

本書には、実に様々な雑学が掲載されている。

・トマトの皮のむき方
・箸の使い方

なんていうハウツーもあれば、

・ピラニアの機嫌のとり方
・ガミガミ女を水につける法

なんていう「なんの役に立つのか?」と思わず呆れるような雑学もある。もちろん、

・ワニをつかまえる方法

もちゃんと掲載されているから安心してほしい。

さて、本書は、「雑学・ハウツー本」としての側面もあるが、もうひとつ別の側面も兼ねたつくりになっている。それは、「活字見本」としての役割だ。

本書に掲載されている雑学は、それぞれに様々な日本語フォントを利用している。例えば、「ワニをつかまえる方法」で利用されているフォントだとは、

・タイトル:解ミン 月 H/34Q
・本文:解ミン 月 B/13.5Q
・追記:UD新丸ゴ B/13.5Q

となっている。

本書の初版は、1986年に主婦の友社から刊行されたのだが、そのときから「活字見本帖」として話題になっていた(らしい)。私自身は、当時まだ学生だったので活字フォントにはあまり興味はなく(今もそれほどないけど)、面白そうな雑学がいっぱい載っているという理由で本書を購入した口である。

その後、元版は絶版となってしまい、一時期古書価が高騰していたようだ(当時の定価は1400円前後だったと思うが、絶版後古書価は1万円以上になっていたはず)。それを、丸善ジュンク堂書店が「名著復刻プロジェクト第4弾」として復刊したのが、本書「じょうずなワニのつかまえ方《21世紀版》」なのである。

本書は、じっくりと腰を据えて読みこむようなタイプの本ではない。ちょっとした空き時間とかに、目次をザーッと眺めて興味を惹いたタイトルの雑学を読んでみるとか、目的もなくパラパラとページをめくってみて、目についた雑学を読んでみるという楽しみ方が適している。

あるいは、あなたがデザイン関係に興味があるなら(あるいはそういう方面の仕事をしているなら)、本書で様々なフォントを学ぶことができるだろう。

もちろん、いざという時にどうすればいいかを調べるために使うのもアリだ。だって、今このレビューを読んでいるあなたの背後に迫っているワニから、走って逃げる必要があるかもしれないのだから。
※本書には、「ワニと駆けっこする方法」が掲載されています。