読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ガタガタ書評ブログ

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

君は深夜の《飯テロ》に立ち向かえるか!?-久住昌之(原作)・谷口ジロー(絵)「孤独のグルメ2」

《飯テロ》なる言葉があります。主に(というかほぼ)ネット上で見かける言葉です。特に、深夜の時間帯になると発生し、各所でパニックを誘発します。

《飯テロ》とは、TwitterFacebook等のSNSメディアやテレビ等の映像メディアにおいて、美味しそうな料理の写真、映像を流し、空腹を抱えるフォロワーや視聴者の食欲を掻き立てる行為を指す言葉です。《飯テロ》は、時と場所を問わずに発生するものですが、テロ行為を受けた側が一番ダメージを食らうのは、深夜の時間帯であることは間違いありません。したがって、《飯テロ》を企てるテロリストたちは、深夜になると活発に活動しはじめます。

孤独のグルメ2

孤独のグルメ2

 

そんな《飯テロリスト 》として名を馳せているのが、テレビ東京系列で放送された深夜ドラマ「孤独のグルメ」です。2012年1月からSeason1が放送され、その後、2012年10月からSeason2、2013年7月からSeason3、2014年7月からSeason4が放送され、2015年10月からはSeason5が放送されている人気シリーズとなっています。

その人気ドラマの原作が、原作・久住昌之/絵・谷口ジローによるマンガ「孤独のグルメ」であり、本書は第1巻から18年ぶりに刊行された第2巻になります。

孤独のグルメ」は、輸入雑貨商を営む井之頭五郎が、街にある何の変哲もない店にフラッと立ち寄り、黙々と食事をするだけのストーリーです。それ以外の話は、ほぼ一切出てきません。「中年男が店に入って、好きなものを好きなだけ好きなように食べるだけ」の単純ストーリーが、実に潔い。

マンガに登場する店ですが、名前は伏せられていますが一応実在しているお店です。例えば、第1巻の方になりますが、赤羽にある「まるます家」と思われる店が登場し、五郎はそこで朝からうな丼などを食べています。

ドラマの方も、原作マンガのテイストをそのままに、松重豊さんが演じる井之頭五郎が寡黙に食事をする姿が印象的です。マンガでも五郎が食事をしながら心のなかでつぶやく名セリフがありますが、ドラマでも松重五郎が食事をしているところにかぶせて、心の声がナレーションでインサートされます。

深夜にリアルタイムでドラマを見ていると、本当にお腹が空いてきます。それゆえ、視聴者はこのドラマを「夜食テロ」と呼ぶのでしょう。まさに、《飯テロリスト》の面目躍如です。このテロ攻撃を食らって、そのまま何も食べずに寝られる人は相当に意思の強い人なのかもしれません。ちなみに私は、深夜にリアルタイムで見ると誘惑に負けるのが確実なので、録画しておいて昼間に見るようにしています。

また、マンガやドラマの舞台として取り上げられたことで一気に繁盛店になってしまった店もあるそうです。私は、Season3で舞台になった伊豆のわさび園「かどや」に行って、井之頭五郎も食べたわさび丼をいただいたことがありますが、平日の昼過ぎだったにも関わらず20分くらい並びました。帰り際に店主に話を聞いたら、ドラマで放送されて以降お客さんがたえず、週末には1時間以上待ってもらうこともある、と嬉しい悲鳴をあげていました。

マンガにはマンガの、ドラマにはドラマの、それぞれの味があると思います。ただ、「孤独のグルメ」に関しては、マンガもドラマも同じくらいの味わいがあるように思います。奇抜な設定があったり、どんでん返しのストーリー展開があるわけではありません。淡々と時間が過ぎていく物語。そういうところが、人気の秘密なのかもしれませんね。

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

 
孤独のグルメ (扶桑社文庫)

孤独のグルメ (扶桑社文庫)

 
孤独のグルメ Blu-ray BOX

孤独のグルメ Blu-ray BOX

 
孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX