ガタガタ書評ブログ

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ひとりに慣れすぎて、ひとりが好きすぎて-新久千映「yeah!おひとりさま」

OLのワカコがひとり居酒屋で酒を飲むマンガ「ワカコ酒」。武田梨奈(セゾンカードのCMで頭で瓦を割っていた女優さん)の主演でドラマ化もされた(現在BSジャパンで毎週木曜日23:30から放送中)人気マンガの著者・新久千映が、自らのおひとりさま体験を描いたエッセイマンガが本書「yeah!おひとりさま」である。

yeah! おひとりさま (アサヒコミックス)

yeah! おひとりさま (アサヒコミックス)

 
yeah!おひとりさま

yeah!おひとりさま

 

本書を読んで思うのは、女性がひとりで何かをするということは意外に勇気がいることなのだな、ということだ。もちろん、著者のようにむしろ一人を好むタイプの女性もいると思うのだが、やはりほとんどの女性は一人でいることを「恥ずかしい」と考えてしまうのかもしれない。

本書で著者がチャレンジする“おひとりさま”は、焼肉、回転ずし、カラオケ、居酒屋、旅行など。いずれも特に構える必要もない他愛もない行動である。事実、著者は最初こそ躊躇するところもあるが、実際に行動に入ってしまえば、意外に楽しんでしまえることに気付く。むしろ、1人ゆえの気ままさで、行動に制約がない分、自由に振る舞えてしまうことに気付いて、おひとりさまの世界に次第にはまり込んでいくのである。

確かに、ひとりというのは楽だ。一緒に行動する人に気を使う必要がなく、すべて自分の自由にできる。例えば居酒屋で飲んでいる時でも、自分が飲みたい、食べたいものを自分のペースで頼んで楽しめる。時間も自由だ。会社の飲み会で特に気が合うわけでもないような上司や同僚と2時間も同席しなきゃいけない苦痛を味わうこともない。

よく、「ひとりでごはんなんてさびしい」と言って、おひとりさまを忌避する人がいる。誰かと一緒でなければ楽しくない、何もできないという人は、そのように振る舞えばよい。ただ、おひとりさまを否定するのは間違っている。人間、誰しも結局はひとりなのだ。常に誰かが一緒にいてくれるわけではない。ひとりでいることに慣れるというのも必要な経験なのである。ただ、ひとりが好き過ぎてしまうと確かに友人関係は壊れるね。