ガタガタ書評ブログ

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

書評

ジーン・ウェインガーデン・文、ミカエル・S・ウィリアムソン・写真/山本やよい訳「OLD DOGS~愛しき老犬たちとの日々」(原書房)-出会いのあの日から、いつも、ずっと、君はそばにいて、変わらぬ優しい目で僕を見つめる

<写真エッセイ集>OLD DOGS:愛しき老犬たちとの日々 posted with ヨメレバ ジーン・ウェインガーテン 原書房 2016-12-05 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 「OLD DOGS~愛しき老犬たちとの日々」は、そ…

高見のっぽ「夕暮れもとぼけて見れば朝まだき~ノッポさん自伝」(岩波書店)-〈ノッポさん〉と聞いて懐かしく感じる人はどのくらいいるのでしょうか?私にとってノッポさんは憧れの人でした。

夕暮れもとぼけて見れば朝まだき――ノッポさん自伝 posted with ヨメレバ 高見 のっぽ 岩波書店 2017-11-29 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ♪でっきるかな でっきるかな~ この軽快なメロディを懐かしく…

ロバート・ゴダード/北田絵里子訳「謀略の都(上下巻)」(講談社)-『1919年三部作』の幕開け。父の不審死の謎を追うマックスに立ちふさがる国際的な謀略の影とは?

謀略の都(上) 1919年三部作 1 (講談社文庫) posted with ヨメレバ ロバート・ゴダード 講談社 2017-01-13 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 謀略の都(下) 1919年三部作 1 (講談社文庫) posted with ヨメ…

今村昌弘「屍人荘の殺人」(東京創元社)-2017年の各種ミステリランキングで高評価ということで久しぶりに本格ミステリを読んでみたよ。

屍人荘の殺人 posted with ヨメレバ 今村 昌弘 東京創元社 2017-10-12 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 毎年年末になるとミステリに関する年間ベストが発表される。「このミステリーがすごい!」、「本…

スティーグ・ラーソン/ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利訳「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上/下)」(早川書房)-#はじめての海外文学 このシリーズの最大の魅力はなんといってもリスベットである!

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) posted with ヨメレバ スティーグ・ラーソン 早川書房 2011-09-08 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ミレニアム1 ドラゴン・タトゥー…

デボラ・インストール/松原葉子「ロボット・イン・ザ・ハウス」(小学館)-タング、ますますかわいくなってるよー!

ロボット・イン・ザ・ハウス (小学館文庫) posted with ヨメレバ デボラ インストール 小学館 2017-11-07 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 『庭にロボットがいる』なんてことは、日常でそうそう起こるこ…

ジェフ・ブラウン文、トミー・ウンゲラー絵/さくまゆみこ訳「ぺちゃんこスタンレー」(あすなろ書房)-ぺちゃんこになっちゃったスタンレーくんの冒険物語は理屈抜きに面白い。でも、それ以上にスゴイのは彼のご両親の寛容さだったりします。

ぺちゃんこスタンレー posted with ヨメレバ ジェフ ブラウン あすなろ書房 1998-12-01 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 〈はじめての海外文学vol.3〉の児童書部門に推薦されている中のひとつ。推薦者は…

バナ・アベド/金井真弓訳「バナの戦争~ツイートで世界を変えた7歳少女の物語」(飛鳥新社)-いつだって戦争の一番の犠牲者は子どもたち。でも、今なら子どもの声が世界を動かせる。バナがそれを証明した。

バナの戦争 posted with ヨメレバ バナ・アベド 飛鳥新社 2017-12-16 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 読んでいて、途中何度も強い怒りと胸を締め付けられるような悲しみとつらさを感じた。 バナ・アベ…

佐藤亜紀「戦争の法」(伽鹿舎)-デビュー作『バルタザールの遍歴』に続く第2長編が待望の復刊。日本海に面したN県の独立宣言に端を発する戦いの記録は、型にはめられない戦争と地方を描く。

戦争の法 (伽鹿舎QUINOAZ) posted with ヨメレバ 佐藤 亜紀 伽鹿舎 2017-12-23 Amazonで購入 Kindleで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 1975年、日本海に面したN県が日本国からの独立を宣言した。本書「戦争の法」は、そんな架空の独立騒動とその…

西島大介「アオザイ通信完全版 #1~食と文化」(双子のライオン堂)-ベトナムを描くエッセイマンガ。なのに第1回のタイトルは『ベトナムには行ったことがない』って?

アオザイ通信完全版〈1〉食と文化 posted with ヨメレバ 西島 大介 双子のライオン堂 2017-11-30 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 昨年11月に開催された『第二十五回文学フリマ東京』で先行販売された西島大介「アオザイ通信完全版#1~…

リチャード・プラット文、クリス・リデル絵/長友恵子訳「中世の城日誌~少年トビアス、小姓になる」(岩波書店)-キリスト紀元1285年冬。少年は騎士になるための第一歩を踏み出した。

中世の城日誌―少年トビアス、小姓になる (大型絵本) posted with ヨメレバ リチャード・プラット 岩波書店 2003-09-06 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 昨年(2017年)、やまねこ翻訳クラブの20周年を記念して書評サ…

キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー/大作道子訳「わたしがいどんだ戦い 1939年」(評論社)-障がいがあることを心のハンデキャップにしてはいけないのだと知ることで、少女は自分との戦いに勝ったのだと思う。

わたしがいどんだ戦い 1939年 posted with ヨメレバ キンバリー・ブルベイカー ブラッドリー 評論社 2017-08-10 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 昨年(2017年)、劇場でクリストファー・ノーラン監督「ダンケルク」…

エドワード・ケアリー/古屋美登里訳「肺都~アイアマンガー三部作(3)」(東京創元社)-『堆塵館』、『穢れの町』と続いてきたアイアマンガーの物語がついに完結!クロッドは、ルーシーは、ビナディットは。彼らの運命はどうなってしまうのか?とにかく凄い!すごい!スゴイ!

肺都(アイアマンガー三部作3) (アイアマンガー三部作 3) posted with ヨメレバ エドワード・ケアリー 東京創元社 2017-12-20 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ついに、エドワード・ケアリーの『アイアマンガー三部作…

パク・ミンギュ/斎藤真理子訳「三美スーパースターズ~最後のファンクラブ」(晶文社)-ラスト50ページに素敵な物語が待ち受けている。感動とユーモアが描き出す負け組たちの素晴らしき生き様。

三美スーパースターズ 最後のファンクラブ (韓国文学のオクリモノ) posted with ヨメレバ パク ミンギュ 晶文社 2017-11-13 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 275ページからの主人公とソンフンの会話で涙が溢れた。 パ…

ケン・セント・アンドレほか/安田均編「ミッション:インプポッシブル~トンネルズ&トロールズ・アンソロジー」(書苑新社)-#はじめての海外文学 応援読書会参加レビュー。剣と魔法の世界を舞台に繰り広げられる異世界RPGアンソロジー

ミッション:インプポッシブル(トンネルズ&トロールズ・アンソロジー) (TH Literature SERIES) posted with ヨメレバ ケン・セント・アンドレ 書苑新社 2017-05-12 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 「ミッション:イン…

河田桟「馬語手帖~ウマと話そう」(カディブックス)-マジメに馬と話すための本

馬語手帖―ウマと話そう posted with ヨメレバ 河田 桟 カディブックス 2012-01-15 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 「馬と話ができたらな〜」 そんなことを考えたことがある人がどのくらいいるのかはわからないが、いろいろな事情で馬と…

北野勇作「水から水まで」(惑星と口笛ブックス)−摩訶不思議な世界を映し出す9つの物語

水から水まで (シングルカット) 作者: 北野勇作 出版社/メーカー: 惑星と口笛ブックス 発売日: 2017/11/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 北野勇作「水から水まで」は、「水」からはじまって「水」に至る9つの掌編で構成されている。 ひと…

村山早紀「百貨の魔法」(ポプラ社)-人はなにかを失う。家族、親友、そして夢。でも、何かを失くしたことで見つかるものがある。それはきっと、星野百貨店にある。

百貨の魔法 posted with ヨメレバ 村山 早紀 ポプラ社 2017-10-05 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 「とても素敵な物語を読んだ」 村山早紀「百貨の魔法」を読み終えて、まずそう思った。 創業50周年を迎える星野百貨…

生藤由美絵・文「スイーツこねこ」(河出書房新社)-ねこたちのあの習性にはこんなあま~い秘密があったのです

スイーツこねこ posted with ヨメレバ 生藤 由美 河出書房新社 2016-11-29 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 東京・谷中にある〈ひるねこBOOKS〉で、2017年9月22日~10月5日に開催されていた「『スイーツこねこ』原画…

ちばかおり「ハイジが生まれた日~テレビアニメの金字塔を築いた人々」(岩波書店)-日本のアニメが世界のトップを走る原点がここにある。しかし、その代償も大きいと感じた。

ハイジが生まれた日――テレビアニメの金字塔を築いた人々 posted with ヨメレバ ちば かおり 岩波書店 2017-01-27 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 以前、テレビで海外の方々に「日本が好きか、嫌いか」をインタビュー…

内田百閒「私の『漱石』と『龍之介』」(筑摩書房)ー漱石と龍之介に対する百閒の愛情と哀悼と哀惜

私の「漱石」と「龍之介」 (ちくま文庫) posted with ヨメレバ 内田 百けん 筑摩書房 1993-08-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 9月にブックポート大崎ブライトタワー店で開催された #棚マル この本に惚れました!…

パトリック・ジュースキント著・ジャン=ジャック・サンペ絵/池内紀訳「ゾマーさんのこと」(文藝春秋)-ぼくがまだ木のぼりをしていた頃の話~少年のたくさんの思い出と成長と、そしてゾマーさんのこと

ゾマーさんのこと posted with ヨメレバ パトリック ジュースキント 文藝春秋 1992-11 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 私が「ゾマーさんのこと」を読み返すのは、たぶん20年以上ぶりです。当時の本は手元になく絶版で書店等での入手も困…

宮沢賢治/東雅夫編「可愛い黒い悪魔~宮沢賢治怪異小品集」(平凡社)-賢治が誘う妖かしの世界へようこそ

可愛い黒い幽霊: 賢治怪異小品集 (平凡社ライブラリー) posted with ヨメレバ 宮沢 賢治 平凡社 2014-07-10 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 e-honで購入 賢治は、わたしたちには見えないものが見えるのです。 賢治は、わたしたちには聞こえない音が聞こえ…

宮田昇「昭和の翻訳出版事件簿」(創元社)-戦前、戦中、そして戦後。長く日本の翻訳出版に携わってきた著者が記す様々な事件に興味が尽きない

昭和の翻訳出版事件簿 posted with ヨメレバ 宮田 昇 創元社 2017-08-03 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 楽天koboで購入 hontoで購入 e-honで購入 最近、翻訳小説ばかり読んでいる気がする。本を読むこと全般が好きで、特にジャンルのこだわ…

白央篤司「にっぽんのおにぎり」(理論社)-ニッポン全国、にぎってにぎって47都道府県。意外?納得?不満?あなたの故郷のおにぎりはなんですか?

にっぽんのおにぎり posted with ヨメレバ 白央 篤司 理論社 2015-06-23 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 まずお断りしておかないといけないのは、この写真絵本に紹介されているおにぎりは、47都道府県のご当地おにぎりというわけ…

A・ボグダーノフ、E・ゾズーリャ他/西周成編訳「ロシアSF短編集」(アルトアーツ)-1800年代から1900年前後のロシアSF短編を集めたアンソロジー。ディストピア物から宇宙物まで、意外に王道のSF作品なれど、ロシアらしさも感じられます。

ロシアSF短編集 作者: アレクサンドル・ボグダーノフ,エフィム・ゾズーリャ,アレクサンドル・クプリーン,ウラジーミル・オドエフスキー,セルゲイ・ステーチキン,西 周成 出版社/メーカー: 合同会社アルトアーツ 発売日: 2016/11/09 メディア: オンデマンド…

温又柔「真ん中の子どもたち」(集英社)-自らの立ち位置(アイデンティティ)を見つめ直すための作品

温 又柔 集英社 2017-07-26 売り上げランキング : 34702 Amazonで購入 e-honで購入 by ヨメレバ 言葉をあまり意識して使ったことがない。私にとって言葉は当たり前のようにそこにあって、無意識に使うものであり意識的に使うものではないからだ。 温又柔「真…

温又柔「台湾生まれ日本語育ち」(白水社)-家族への愛、台湾への愛、そして日本語への愛。この本には、温又柔さんのたくさんの愛がこめられている

台湾生まれ 日本語育ち 作者: 温又柔 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2015/12/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 温又柔さんが登壇する書店イベントに参加したことがあります。5月末に青山ブックセンター本店で開催された「たべるの…

「草獅子vol.1~特集:終末、あるいは始まりとしてのカフカ」(双子のライオン堂)-〈双子のライオン堂〉は東京・赤坂にある本屋さん。その〈双子のライオン堂〉から発刊された文芸誌の創刊号です

草獅子 vol.1(2016)―文学のたのしみを身近に 特集:カフカ 出版社/メーカー: 双子のライオン堂 発売日: 2016/11/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 東京メトロの赤坂駅から、道順を知っていれば歩いて数分のところに一軒のこじんまりとした本屋…

レーモン・ルーセル✕坂口恭平/國分俊宏訳「抄訳アフリカの印象」(伽鹿舎)-言葉遊びから生まれる創造力とドローイングというイマジネーション!本の世界に没入する贅沢を味わえる一冊

本を読む贅沢とはなにか? 本を読むことは、私にとっては最高の贅沢だ。物語の世界に没頭し時間の経過を忘れる。ときに物語の世界で迷子になったとしても、自分なりの解釈でページという道なき道を進み、微かに感じられる著者の残した気配を道標として歩みを…