ガタガタ書評ブログ

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

フランシス・ハーディング/児玉敦子訳「嘘の木」(東京創元社)-読み始めたらやめられない!ノンストップ・エンターテインメント小説!!

嘘の木 posted with ヨメレバ フランシス・ハーディング 東京創元社 2017-10-21 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す とにかくやたらと評判がいい。 フランシス・ハーディング「嘘の木」のことだ。プロの作家、翻訳家、書…

フランチェスカ・リア・ブロック/金原瑞人訳「“少女神”第9号」(筑摩書房)−なぜ今までこの作家の作品を読んでこなかったのか!と遅まきながらリア・ブロックの魅力にハマっている。

“少女神”第9号 (ちくま文庫) posted with ヨメレバ フランチェスカ・リア ブロック 筑摩書房 2015-02-09 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す なぜ今までこの作家の作品を読んでこなかったのか! 10月のやまねこ翻訳クラ…

イベント参加:夜を灯す本のおはなし(tsugubooks✕夏葉社・島田潤一郎)〜ヘンリー・スコット・ホランド/高橋和枝・絵「さよならのあとで」

先日「夜を灯す本のおはなし」というイベントに参加してきた。会場は、国分寺にある胡桃堂喫茶店。会場には、近隣の方々ばかりでなく神奈川や山梨から参加した方もあったそうだ。 kurumido2017.jp 「夜を灯す本のおはなし」は、会社勤めをしながら本を届ける…

ジョン・アガート作、ニール・パッカー画/金原瑞人訳「わたしの名前は「本」」(フィルムアート社)-『本』が語る『本』の歴史。まるで冒険小説を読んでいるようなワクワクが味わえる一冊

わたしの名前は「本」 posted with ヨメレバ ジョン・アガード フィルムアート社 2017-11-25 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ※こちらは、フィルムアート社の読者ゲラモニター募集に当選して、いただいたゲラを読んで…

久禮亮太「スリップの技法」(苦楽堂)−“スリップ”とは本に挟まっている細長い紙のこと。書店員として培ったノウハウは、書店だけでなく他のビジネスでも通用すると思う。

スリップの技法 posted with ヨメレバ 久禮 亮太 苦楽堂 2017-10-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 新刊書には、書名や出版社名などが書かれた“スリップ”という細長い紙が挟まっています。ひと昔前までは、書店で本…

パスカル・キニャール/高橋啓訳「世界のすべての朝は」(伽鹿舎)-言葉にできない想いを音に乗せて届けたい

m.kaji-ka.jp 九州を『本の島』にしたい、として活動している熊本の出版社・伽鹿舎。過去に、フランソワ・ルロール「幸せはどこにある」、レーモン・ルーセル「抄訳アフリカの印象」と、〈伽鹿舎QUINOAZ〉シリーズの作品を読んできた。本書「世界のすべての…

山高登「東京の編集者~山高登さんに話を聞く」(夏葉社)-91歳の版画家が語る新潮社編集者時代の貴重な作家たちとの記憶

東京の編集者―山高登さんに話を聞く posted with ヨメレバ 山高 登 夏葉社 2017-05-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 山高登さんは、大正15年生まれで今年(2017年)に91歳となる木版画家です。 私は、そもそも美術…

ガエル・ファイユ/加藤かおり訳「ちいさな国で」(早川書房)-アフリカのちいさな国で起きた民族同士の対立。荒廃していく国と崩壊していく家族。

ちいさな国で posted with ヨメレバ ガエル・ファイユ,Gaël Faye 早川書房 2017-06-08 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す アフリカ大陸の中央からやや南東に寄ったところに〈ブルンジ共和国〉というちいさ…

ブノワ・デュトゥールトゥル/赤星絵里訳「幼女と煙草」(早川書房)-行き過ぎた社会を痛烈に皮肉った背筋の寒くなるブラック・ユーモア小説

幼女と煙草 posted with ヨメレバ ブノワ・デュトゥールトゥル 早川書房 2009-10-09 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す はじめは面白く読んでいた。それが、話はドンドンと進むに連れて背筋をスーッと冷たいものが走り…

本田創/高山英男/吉村生/三土たつお「はじめての暗渠散歩~水のない水辺を歩く」(筑摩書房)-4人の暗渠マニアが『暗渠』の魅力を語り尽くす!初心者を暗渠の世界へ誘います!

はじめての暗渠散歩: 水のない水辺をあるく (ちくま文庫) posted with ヨメレバ 本田 創,高山 英男,吉村 生,三土 たつお 筑摩書房 2017-11-09 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 9月に、ブックポート大崎ブライトタワー…

西崎憲編集「たべるのがおそいvol.4」(書肆侃侃房)-オススメは、宮内悠介「ディレイ・エフェクト」、木下古栗「人には住めぬ地球になるまで」、そして「特集・わたしのガイドブック」

文学ムック たべるのがおそい vol.4 posted with ヨメレバ 木下 古栗,古谷田 奈月,町田 康,宮内 悠介,澤田 瞳子,谷崎 由依,山崎 まどか,山田 航,辻山 良雄,都甲 幸治,皆川 博子,伊舎堂 仁,國森 晴野,染野 太朗,野口 あや子,アルフォンス・アレー,マルセル・…

フランチェスカ・リア・ブロック/金原瑞人・田中亜希子訳「ひかりのあめ」(主婦の友社)-#やまねこ20周年 ゆっくりと漂うように描かれるレックスとマリーナの関係。それは許されない禁断の関係。

ひかりのあめ posted with ヨメレバ フランチェスカ・リア ブロック 主婦の友社 2004-09-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 先日、丸善丸の内本店で開催された〈やまねこ翻訳クラブ〉の20周年記念イベント「金原瑞人…

キャスリーン・クルル文、ピーター・マローン絵/宮坂宏美訳「なぜカツラは大きくなったのか?~髪型の歴史えほん」(あすなろ書房)-祝! #やまねこ20周年 はカツラ祭り!? 「このハゲェー!」なんて言わないで。カツラと髪型を巡るあれこれがてんこ盛りです!

なぜカツラは大きくなったのか?―髪型の歴史えほん posted with ヨメレバ キャスリーン クルル あすなろ書房 2012-04-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す なにやら巻き込まれた感が拭えない(笑)。 「発足20周年を迎…

村山早紀「百貨の魔法」(ポプラ社)-人はなにかを失う。家族、親友、そして夢。でも、何かを失くしたことで見つかるものがある。それはきっと、星野百貨店にある。

百貨の魔法 posted with ヨメレバ 村山 早紀 ポプラ社 2017-10-05 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 「とても素敵な物語を読んだ」 村山早紀「百貨の魔法」を読み終えて、まずそう思った。 創業50周年を迎える星野百貨…

リチャード・マグワイア/大久保譲訳「HERE(ヒア)」(国書刊行会)-固定された視点から見えるもの。時代の流れ、変わりゆく風景、家族の歴史。

HERE ヒア posted with ヨメレバ リチャード・マグワイア 国書刊行会 2016-11-08 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 見開きページに描かれているのは、とあるリビングルーム。窓際に置かれたソファと壁には暖炉がある。ページの左上には〈2…

アンドルー・ラング/ないとうふみこ訳「夢と幽霊の書」(作品社)-19世紀末ロンドンで設立された心霊現象研究協会メンバーの著者が集めた様々な幽霊譚。ロンドン留学中の夏目漱石も愛読したという古典が120年を経て本邦初訳!

夢と幽霊の書 posted with ヨメレバ アンドルー・ラング 作品社 2017-08-22 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ルイス・キャロル、コナン・ドイルらが所属した心霊現象研究協会の会長による幽霊譚の古典、ロンドン留学…

生藤由美絵・文「スイーツこねこ」(河出書房新社)-ねこたちのあの習性にはこんなあま~い秘密があったのです

スイーツこねこ posted with ヨメレバ 生藤 由美 河出書房新社 2016-11-29 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 東京・谷中にある〈ひるねこBOOKS〉で、2017年9月22日~10月5日に開催されていた「『スイーツこねこ』原画…

ちばかおり「ハイジが生まれた日~テレビアニメの金字塔を築いた人々」(岩波書店)-日本のアニメが世界のトップを走る原点がここにある。しかし、その代償も大きいと感じた。

ハイジが生まれた日――テレビアニメの金字塔を築いた人々 posted with ヨメレバ ちば かおり 岩波書店 2017-01-27 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 以前、テレビで海外の方々に「日本が好きか、嫌いか」をインタビュー…

内田百閒「私の『漱石』と『龍之介』」(筑摩書房)ー漱石と龍之介に対する百閒の愛情と哀悼と哀惜

私の「漱石」と「龍之介」 (ちくま文庫) posted with ヨメレバ 内田 百けん 筑摩書房 1993-08-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 9月にブックポート大崎ブライトタワー店で開催された #棚マル この本に惚れました!…

パトリック・ジュースキント著・ジャン=ジャック・サンペ絵/池内紀訳「ゾマーさんのこと」(文藝春秋)-ぼくがまだ木のぼりをしていた頃の話~少年のたくさんの思い出と成長と、そしてゾマーさんのこと

ゾマーさんのこと posted with ヨメレバ パトリック ジュースキント 文藝春秋 1992-11 Amazonで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 私が「ゾマーさんのこと」を読み返すのは、たぶん20年以上ぶりです。当時の本は手元になく絶版で書店等での入手も困…

宮沢賢治/東雅夫編「可愛い黒い悪魔~宮沢賢治怪異小品集」(平凡社)-賢治が誘う妖かしの世界へようこそ

可愛い黒い幽霊: 賢治怪異小品集 (平凡社ライブラリー) posted with ヨメレバ 宮沢 賢治 平凡社 2014-07-10 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 e-honで購入 賢治は、わたしたちには見えないものが見えるのです。 賢治は、わたしたちには聞こえない音が聞こえ…

宮田昇「昭和の翻訳出版事件簿」(創元社)-戦前、戦中、そして戦後。長く日本の翻訳出版に携わってきた著者が記す様々な事件に興味が尽きない

昭和の翻訳出版事件簿 posted with ヨメレバ 宮田 昇 創元社 2017-08-03 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 楽天koboで購入 hontoで購入 e-honで購入 最近、翻訳小説ばかり読んでいる気がする。本を読むこと全般が好きで、特にジャンルのこだわ…

白央篤司「にっぽんのおにぎり」(理論社)-ニッポン全国、にぎってにぎって47都道府県。意外?納得?不満?あなたの故郷のおにぎりはなんですか?

にっぽんのおにぎり posted with ヨメレバ 白央 篤司 理論社 2015-06-23 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 まずお断りしておかないといけないのは、この写真絵本に紹介されているおにぎりは、47都道府県のご当地おにぎりというわけ…

A・ボグダーノフ、E・ゾズーリャ他/西周成編訳「ロシアSF短編集」(アルトアーツ)-1800年代から1900年前後のロシアSF短編を集めたアンソロジー。ディストピア物から宇宙物まで、意外に王道のSF作品なれど、ロシアらしさも感じられます。

ロシアSF短編集 作者: アレクサンドル・ボグダーノフ,エフィム・ゾズーリャ,アレクサンドル・クプリーン,ウラジーミル・オドエフスキー,セルゲイ・ステーチキン,西 周成 出版社/メーカー: 合同会社アルトアーツ 発売日: 2016/11/09 メディア: オンデマンド…

温又柔「真ん中の子どもたち」(集英社)-自らの立ち位置(アイデンティティ)を見つめ直すための作品

温 又柔 集英社 2017-07-26 売り上げランキング : 34702 Amazonで購入 e-honで購入 by ヨメレバ 言葉をあまり意識して使ったことがない。私にとって言葉は当たり前のようにそこにあって、無意識に使うものであり意識的に使うものではないからだ。 温又柔「真…

温又柔「台湾生まれ日本語育ち」(白水社)-家族への愛、台湾への愛、そして日本語への愛。この本には、温又柔さんのたくさんの愛がこめられている

台湾生まれ 日本語育ち 作者: 温又柔 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2015/12/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 温又柔さんが登壇する書店イベントに参加したことがあります。5月末に青山ブックセンター本店で開催された「たべるの…

「草獅子vol.1~特集:終末、あるいは始まりとしてのカフカ」(双子のライオン堂)-〈双子のライオン堂〉は東京・赤坂にある本屋さん。その〈双子のライオン堂〉から発刊された文芸誌の創刊号です

草獅子 vol.1(2016)―文学のたのしみを身近に 特集:カフカ 出版社/メーカー: 双子のライオン堂 発売日: 2016/11/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 東京メトロの赤坂駅から、道順を知っていれば歩いて数分のところに一軒のこじんまりとした本屋…

レーモン・ルーセル✕坂口恭平/國分俊宏訳「抄訳アフリカの印象」(伽鹿舎)-言葉遊びから生まれる創造力とドローイングというイマジネーション!本の世界に没入する贅沢を味わえる一冊

本を読む贅沢とはなにか? 本を読むことは、私にとっては最高の贅沢だ。物語の世界に没頭し時間の経過を忘れる。ときに物語の世界で迷子になったとしても、自分なりの解釈でページという道なき道を進み、微かに感じられる著者の残した気配を道標として歩みを…

おざわゆき「あとかたの街(全5巻)」(講談社)-戦争末期、日本全土を火の海にした米軍の空襲で名古屋の街も灰燼と化した。これは、名古屋大空襲を生き抜いた著者の母の記録です。

あとかたの街 コミック 1-5巻セット (KCデラックス BE LOVE) 作者: おざわゆき 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/11/13 メディア: コミック この商品を含むブログを見る [まとめ買い] あとかたの街(BE・LOVEコミックス) 作者: おざわゆき メディア: K…

沼田真佑「影裏」(文藝春秋)-第157回芥川賞受賞作。心を許した友、愛した人の記憶。何も見えていなかったことを知ったあの日の出来事

影裏 (文春e-book) 作者: 沼田真佑 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/07/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 影裏 第157回芥川賞受賞 作者: 沼田真佑 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/07/28 メディア: 単行本 この商品を含む…