タカラ~ムの本棚

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

リーヴ・ストロームクロヴィスト/相川千尋訳「禁断の果実-女性の身体と性のタブー」(花伝社)-女性の身体について堂々と語れない環境をつくっているのは、私も含めたアホな男たちなんだよね。

www.e-hon.ne.jp 「女性器に興味はありますか?」と問われたならば、「興味はあります」と答えるだろう。だけど、「女性器について何を知っていますか?」と問われたならば、「詳しいことは何も知らないです」としか答えようがない。 なぜ、私たちは女性器に…

チェ・ウニョン/牧野美加・橋本麻矢・小林由紀訳、吉川凪監修「ショウコの微笑」(クオン)ー人と人とのつながり。そこから生まれる物語の奥深さ。

ショウコの微笑 (新しい韓国の文学) 作者: チェウニョン,吉川凪,牧野美加,横本麻矢,小林由紀 出版社/メーカー: クオン 発売日: 2018/12/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 何気なく読み始めて、すぐに「これはスゴイ」と思った。 チェ・ウニョ…

ジュリー・オオツカ/小竹由美子訳「あのころ、天皇は神だった」(フィルムアート)-日米開戦、日系人強制収容、そして終戦と解放。戦争によって分断された人と人とのつながりと奪われた人間としての尊厳。

あのころ、天皇は神だった 作者: ジュリー・オオツカ,小竹由美子 出版社/メーカー: フィルムアート社 発売日: 2018/09/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る ある日、突然にあらわれた告知。掲示板、木の幹、バス停のベンチ、その他あらゆ…

ジョーン・G・ロビンソン作・絵/小宮由訳「メリーメリーおとまりにでかける」(岩波書店)-まだ小さい女の子メリーメリーは、いつだって好奇心いっぱい。

メリーメリー おとまりにでかける 作者: ジョーン・G.ロビンソン,小宮由 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/03/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る メリーメリーはまだ小さい女の子。五人きょうだいの末っ子で、一番上はお姉ちゃんのミリ…

バーバラ・ストック/川野夏実訳「ゴッホ-最後の3年」(花伝社)-数々の傑作が描かれた晩年のゴッホを描くグラフィック・ノベル。自らに追いつめられ、狂気を帯びていく天才の姿。

ゴッホ 最後の3年 作者: バーバラストック,Barbara Stok,川野夏実 出版社/メーカー: 花伝社 発売日: 2018/11/23 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る ヴィンセント・ヴァン・ゴッホでパッと思いつく作品はなんだろう。 『ひ…

マイケル・ボンド/おおつかのりこ訳、いたやさとし絵「モルモット・オルガの物語」(PHP研究所)-食いしん坊のモルモット『オルガ・ダ・ポルガ』の毎日は、なんだか楽しそう

モルモット・オルガの物語 (みちくさパレット) 作者: マイケル・ボンド,いたやさとし,おおつかのりこ 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2017/12/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る モルモットとハムスターの区別がつかないくらいに、齧歯類…

エヴァ・イボットソン/三辺律子訳「幽霊派遣会社」(偕成社)-孤児のオリヴァーは、ある日突然スノッド=ブリトル家の後継者になる。でもそれは、彼にとって幸せなことではなかった。幽霊たちが来るまでは。

幽霊派遣会社 作者: エヴァイボットソン,Eva Ibbotson,三辺律子 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 2006/06/01 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (4件) を見る 「リックとさまよえる幽霊たち」「クラーケンの島」と読んできて、すっかり…

エヴァ・イボットソン/三辺律子訳「クラーケンの島」(偕成社)-地図にものらない秘密の島は怪物たちの楽園。島を存続させるため、おばさんたちはある一計を案じるのですが...

クラーケンの島 作者: エヴァ・イボットソン,三辺律子 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 2011/10/06 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログを見る エヴァ・イボットソン「クラーケンの島」は、秘密の島で生き物たちの世話をして暮らす3人のお…

カレン・ヘス/金原瑞人訳「イルカの歌」(白水社)-イルカに育てられた少女ミラ。彼女が人間の世界に戻ったときに起きる悲劇と奇跡(ミラクル)。ミラの本当の幸せとは?

イルカの歌 (白水uブックス―海外小説の誘惑) 作者: カレンヘス,Karen Hesse,金原瑞人 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2004/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る キューバ沖の孤島で野生児発見 物語は、アメリカ沿岸警備隊によってキュ…

「しししし2~特集ドストエフスキー」(双子のライオン堂)-本屋発の文芸誌第2号。新しいドストエフスキーをお届けします。

shishishishi.liondo.jp 赤坂にある本屋「双子のライオン堂」が年1回刊行する文芸誌が「しししし」である。本書は、その第2号となる。一般発売は2019年1月25日だが、一部書店では先行発売されている。私は、版元でもある「双子のライオン堂」で購入した。 …

アンナ・ウォルツ/野坂悦子訳「100時間の夜」(フレーベル館)-ハリケーンがもたらしたニューヨーク大停電。その経験がエミリアを変える。

100時間の夜 (文学の森) posted with ヨメレバ 作者:アンナ ウォルツ 出版社:フレーベル館 発売日: 2017-03-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す たったひとりニューヨークへ向かうフライトを待つ14歳のエ…

エミリー・バー/三辺律子訳「フローラ」(小学館)-「ドレイクとキスをした」。記憶に障害のあるフローラがたったひとつ覚えていられたこと。それだけを支えにして彼女は旅立つ。北極へ、そして未来へ。

フローラ (SUPER!YA) posted with ヨメレバ 作者:エミリー バー 出版社:小学館 発売日: 2018-02-14 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 寒々とした氷の海。遠くに見える雪山。そして、氷の上に佇む少女。 エ…

ジェイ・マキナニー/金原瑞人訳「モデル・ビヘイヴィア」(アーティストハウス)-出ていってしまった彼女への思いがひたすら未練がましいだけなのに、なぜかオシャレで洗練された物語のように感じる不思議。

モデル・ビヘイヴィア posted with ヨメレバ 作者:ジェイ・マキナニー 出版社:アーティストハウス 発売日: 1999-09 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 1999年に刊行された作品だけに、20年という時代の流れ…

ジミー・リャオ/天野健太郎「おなじ月をみて」(ブロンズ新社)-ぼくがみている月をきっとあの人もみている

おなじ月をみて posted with ヨメレバ 作者:ジミー リャオ 出版社:ブロンズ新社 発売日: 2018-10-17 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ハンハンはまっていました。 ジミー・リャオ「おなじ月をみて」は、待…

エイミー・ノヴェスキー文、イザベル・アルスノー絵/河野万里子訳「ルイーズ・ブルジョワ 糸とクモの彫刻家」(西村書店)- 六本木ヒルズにある大きなクモの彫刻を知っていますか?『ママン』と題されたクモの彫刻の作者ルイーズ・ブルジョワの生涯を描く絵本です。

ルイーズ・ブルジョワ 糸とクモの彫刻家 posted with ヨメレバ 作者:エイミー ノヴェスキー 出版社:西村書店 発売日: 2018-10-23 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 地下鉄六本木駅を降りて、地下通路から長…

エヴァ・イボットソン/三瓶律子訳「リックとさまよえる幽霊たち」(偕成社)-住処をおわれた幽霊たちのために『幽霊のサンクチュアリ』を作ろう!面白くてためになる冒険物語。

リックとさまよえる幽霊たち posted with ヨメレバ 作者:エヴァ イボットソン 出版社:偕成社 発売日: 2012-08-29 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ハンフリーは幽霊だ。〈おそろしのハンフリー〉と名乗っ…

ナディア・ムラド、ジェナ・クラジェスキ/吉井智津訳「THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語」(東洋館出版社)-暴力によって尊厳を奪われることのつらさ。イスラム国の残虐で非人道的な犯罪が正しく裁かれるために活動する女性の自伝。

THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語― posted with ヨメレバ ナディア・ムラド 東洋館出版社 2018-11-30 2018年のノーベル平和賞は、「世界中の紛争下で置きている女性に対する性暴力」と闘うふたりの活動家に授与された。コンゴ民主共…

ベッキー・アルバータリ/三辺律子訳「サイモンvs人類平等化計画」(岩波書店)-LGBTを扱っているからと構える必要はなし!メル友に恋い焦がれるサイモンの恋の行方を描いた激甘の青春ラブストーリーです。

サイモンvs人類平等化計画 (STAMP BOOKS) posted with ヨメレバ 作者:ベッキー・アルバータリ 出版社:岩波書店 発売日: 2017-07-20 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 「お前のメール、読んだよ」と、マーティンが声をか…

イアン・フレミング作、ジョン・バーニンガム絵/こだまともこ訳「チキチキバンバン〈3〉ギャングなんかこわくない」(あすなろ書房)-ギャング一味がせまりくる!ポットさん一家とチキチキバンバンの運命やいかに!?

チキチキバンバン〈3〉ギャングなんかこわくない posted with ヨメレバ 作者:イアン フレミング 出版社:あすなろ書房 発売日: 2010-09-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 「チキチキバンバン〈1〉チキチキバンバンは…

デイヴィッド・レヴィサン著/三辺律子訳「エヴリデイ」(小峰書店)-男の子?女の子?白人?黒人?背は高い?低い?太ってる?痩せてる?...それってなんの意味があるの?

エヴリデイ (Sunnyside Books) posted with ヨメレバ 作者:デイヴィッド レヴィサン 出版社:小峰書店 発売日: 2018-09-10 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 目が覚めた。すぐに自分がだれか、突き止めなきゃならない。ま…

イアン・フレミング作、ジョン・バーニンガム絵/こだまともこ訳「チキチキバンバン〈2〉海辺の大ぼうけん」(あすなろ書房)-ポットさん一家危うし!チキチキバンバンのまほうでピンチを切り抜けろ!

チキチキバンバン〈2〉海辺の大ぼうけん posted with ヨメレバ 作者:イアン フレミング 出版社:あすなろ書房 発売日: 2010-09-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 ※説明の都合上『チキチキバンバン〈1〉チキチキバンバ…

デイヴィッド・グラン/倉田真木訳「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」(早川書房)-謎の連続怪死事件とその真相にせまる緊迫のノンフィクション。私の中ではオールタイム・ベスト級の作品。

花殺し月の殺人――インディアン連続怪死事件とFBIの誕生 posted with ヨメレバ 作者:デイヴィッド グラン 出版社:早川書房 発売日: 2018-05-17 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 この物語はフィクションです。登場する人…

イアン・フレミング作、ジョン・バーニンガム絵/こだまともこ訳「チキチキバンバン〈1〉チキチキバンバンはまほうの車」(あすなろ書房)-あの『007』の生みの親イアン・フレミングが描くファンタジー。チキチキバンバンには夢がたくさんつまっている!

チキチキバンバン〈1〉チキチキバンバンはまほうの車 posted with ヨメレバ 作者:イアン フレミング 出版社:あすなろ書房 発売日: 2010-09-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 ジェームズ・ボンドが活躍するスパイ映画…

チャールズ・ブコウスキー著、ロバート・クラム画/中川五郎訳「死をポケットに入れて」(河出書房新社)-浴びるように酒をのみ、競馬場に入り浸る。ブコウスキー晩年の日記に記されたことは、どこまで彼の本音なのだろうか。

死をポケットに入れて (河出文庫) posted with ヨメレバ 作者:チャールズ・ブコウスキー 出版社:河出書房新社 発売日: 2002-01-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 hontoで購入 e-honで購入 チャールズ・ブコウスキーといえば、男臭く、下卑て厭…

サバスティア・スリバス/宇野和美訳、スギヤマカナヨ絵「ピトゥスの動物園」(あすなろ書房)-重い病にかかってしまった友だちピトゥスのために一日だけの動物園をつくろう!少年たちの奮闘を応援したくなる一冊

ピトゥスの動物園 作者: サバスティアスリバス,スギヤマカナヨ,Sebasti`a Sorribas,宇野和美 出版社/メーカー: あすなろ書房 発売日: 2006/12/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (6件) を見る 今から少し前のこと。スペイン…

ヴァレリー・ゼナッティ/伏見操訳、ささめやゆき絵「バイバイ、わたしの9さい!」(文研出版)-子どもたちの純粋でまっすぐな「なぜ?」に、大人たちはしっかり答えられるだろうか?

バイバイ、わたしの9さい! (文研ブックランド) 作者: ヴァレリーゼナッティ,ささめやゆき,Val´erie Zenatti,伏見操 出版社/メーカー: 文研出版 発売日: 2015/12/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 人生には三度、すごくだいじなときがあるって…

ハーラン・コーベン/田口俊樹、大谷瑠璃子訳「偽りの銃弾」(小学館)-死んだはずの夫が監視カメラに映っていた。夫の死の真相はどこにあるのか。資産家一族の裏の顔とは?ラストに待ち受ける真実とは?

偽りの銃弾 (小学館文庫) 作者: ハーラン・コーベン 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2018/05/18 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 偽りの銃弾 (小学館文庫) 作者: ハーランコーベン,Harlan Coben,田口俊樹,大谷瑠璃子 出版社/メーカー: 小学…

東野圭吾「ラプラスの魔女」(角川書店)-それは偶然なのか、それとも奇跡なのか。不可解な死の真相にあるものとは。

ラプラスの魔女 (角川文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/02/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (8件) を見る 「数学者のラプラスは御存じですか。フルネームはピエール・シモン・ラプラス。フランス人です」桐宮玲が青江に…

堀部篤史「90年代のこと 僕の修業時代」(夏葉社)-インターネットもSNSもなかった時代を振り返りつつ今を生きる。

90年代のこと―僕の修業時代 作者: 堀部篤史 出版社/メーカー: 夏葉社 発売日: 2018/11/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る インターネットが普及し、誰もがスマートフォンを片手に“インスタ映え”を狙って料理や風景や自分自身を写真に撮っては…

ジョゼフ・チャプスキ/岩津航訳「収容所のプルースト」(共和国)-捕虜として収監された収容所で記憶のみで行われた講義。読んでいるうちに無性にプルーストが読みたくなる。

収容所のプルースト (境界の文学) 作者: ジョゼフチャプスキ,Joseph Czapski,岩津航 出版社/メーカー: 共和国 発売日: 2018/01/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る マルセル・プルースト「失われた時を求めて」に、私はちょっとしたトラ…