ガタガタ書評ブログ

読んだ本の感想などをボチボチと綴るブログ

相川英輔「ハイキング」(惑星と口笛ブックス)ー日常の中にいつの間にか入り込んでくる怖さを描くのが本当に上手いなぁ~

ハイキング (惑星と口笛ブックス) 作者: 相川英輔 出版社/メーカー: 惑星と口笛ブックス 発売日: 2017/10/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 2018年10月12日の夜、赤坂にある双子のライオン堂書店で開催されたトークイベントに参加した。 『…

岸本佐知子、今村夏子他「たべるのがおそいvol.5」(書肆侃侃房)-特集は『ないものへのメール』。岸本佐知子さんや今村夏子さんの創作も面白いですが、個人的には澤西祐典さん、大田陵史さんの作品でした。

文学ムック たべるのがおそい vol.5 posted with ヨメレバ 今村 夏子,岸本 佐知子,澤西 祐典,米澤 穂信,大前 粟生,黒 史郎,柴田 元幸,蜂飼 耳,石井 千湖,北原 尚彦,酉島 伝法,内山 晶太,小原 奈実,仲田 有里,フラワーしげる,ツェワン・ナムジャ,エリザベス・…

「本を贈る」(三輪舎)-編集者、装丁家、校正者、印刷、製本、取次、営業、書店員、本屋。私たちに本を届けてくれる人たちの思いが伝わる一冊

本を贈る posted with ヨメレバ 笠井 瑠美子,川人 寧幸,久禮 亮太,島田 潤一郎,橋本 亮二,藤原 隆充,三田 修平,牟田 都子,矢萩 多聞,若松 英輔 三輪舎 2018-09-11 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 本を読むとき、いつ…

深緑野分「ベルリンは晴れているか」(筑摩書房)-深まる謎、思いがけない結末、すべてを読み終えたときに気づくタイトルの奥深さ

ベルリンは晴れているか (単行本) posted with ヨメレバ 深緑 野分 筑摩書房 2018-09-26 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す のめり込むようにして読んだ。 深緑野分「ベルリンは晴れているか」は、タイトルにあるとおり…

ジミー・リャオ/天野健太郎訳「星空」(トゥーヴァージンズ)-孤独な少女と孤独な少年が出会ったとき、大きな世界が広がった。

星空 The Starry Starry Night posted with ヨメレバ ジミー トゥーヴァージンズ 2017-01-21 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 世界とうまくやっていけない子供たちに 冒頭の著者のメッセージを引用させてもらいます。…

ジョゼ・ルイス・ペイショット/木下眞穂訳「ガルヴェイアスの犬」(新潮社)-これは『解体』と『再生』の物語だと思う

ガルヴェイアスの犬 (新潮クレスト・ブックス) posted with ヨメレバ ジョゼ・ルイス ペイショット 新潮社 2018-07-31 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 読み終わって、本書は『解体』と『再生』の物語なのだと感じた…

新井見枝香「本屋の新井」(講談社)-こんどのエッセイ集は、ちゃんと本と本屋の話です

本屋の新井 posted with ヨメレバ 新井 見枝香 講談社 2018-10-04 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 三省堂書店の書店員新井見枝香さんのエッセイ集第2弾。初エッセイ集「探しているものはそう遠くはないのかもしれな…

相川英輔「雲を離れた月」(書肆侃侃房)-ジワジワとにじり寄ってくるような恐怖感

雲を離れた月 posted with ヨメレバ 相川 英輔 書肆侃侃房 2018-06-18 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 背筋をスーッと走る冷たいもの。相川英輔「雲を離れた月」を読みながら、そして読み終わってから感じた恐怖感。…

ミシェル・ウッド絵/トヨミ・アイガス文/金原瑞人訳/ピーター・バラカン監修「リズムがみえる」(サウザンブックス)-強い印象を与える絵とそこから生まれた詩によって描かれるアフリカ系アメリカ人音楽の歴史

リズムがみえる posted with ヨメレバ トヨミ・アイガス サウザンブックス社 2018-10-01 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 「リズムがみえる」は、500年以上にわたるアフリカ系アメリカ人の音楽の歴史を描き出す。ミシ…

デイヴィッド・アレキサンダー・ロバートソン文/ジュリー・フレット絵/横山和江訳「わたしたちだけのときは」(岩波書店)-おばあちゃんはどうしてきれいないろのふくをきてるの?そこにはおばあちゃんの悲しくてつらい過去ありました。

わたしたちだけのときは posted with ヨメレバ デイヴィッド・アレキサンダー・ロバートソン 岩波書店 2018-09-08 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 「おばあちゃんはどうしてきれいないろのふくをきてるの?」 本書「…

サッサ・ブーレグレーン/枇谷玲子訳「北欧に学ぶ小さなフェミニストの本」(岩崎書店)-「なぜ世界のリーダーはおじさんばかりなの?」。一枚の写真を見て感じたエッバの疑問をきっかけに、彼女と一緒にフェミニストについて学んでみる。

北欧に学ぶ小さなフェミニストの本 posted with ヨメレバ サッサ ブーレグレーン 岩崎書店 2018-05-19 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 【フェミニズム】女の子と男の子の間に不平等があることに気づき、それに対し何…

西島大介「アオザイ通信完全版#3~旅の終わりと始まり」(双子のライオン堂)-全3巻ついに完結!「ディエンビエンフー」のサブテキストとしてベトナム戦争を知り、西島大介の世界を知ろう!

liondo.thebase.in ベトナム戦争を舞台とし、西島大介の代表作となった「ディエンビエンフー」。その“本当の終わり”として刊行されてきた「ディエンビエンフーTRUE END」全3巻が完結した。それに合わせて、「ディエンビエンフー」の補足的に描き続けられてき…

村山早紀「はるかな空の東」(ポプラ社)-〈千年の歌姫〉の宿命を背負い、呪われた予言と対峙する少女の物語。私も少年だった頃に読んでおきたかった。

(P[む]1-16)はるかな空の東 (ポプラ文庫ピュアフル) posted with ヨメレバ 村山 早紀 ポプラ社 2017-05-09 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ライトノベル系のファンタジー小説を読むのは、もうずいぶんと久しぶりのこ…

ケイト・ザンブレノ/西山敦子訳「ヒロインズ」(C.I.P BOOKS)-男は“男”として生きられるのに、女が“女”として生きにくいのはなぜだろう。

ヒロインズ posted with ヨメレバ ケイト ザンブレノ C.I.P.Books 2018-07-04 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す この本を読んだ感想をどう書いたらよいか、ずっと迷っていた。 ケイト・ザンブレノ「ヒロインズ」は、著…

和氣正幸、ことり会、荒井宏明他「全国旅をしてでも行きたい街の本屋さん」(G.B.)-北海道から沖縄まで、全国各地のわざわざ行きたくなる街の本屋さん185軒揃い踏み!

全国 旅をしてでも行きたい街の本屋さん posted with ヨメレバ 荒井宏明,和気正幸,佐藤実紀代,イソナガアキコ,田端慶子,アイデアにんべん,ユニットことり会 ジービー 2018-08-21 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 昨年…

トム・ハンクス/小川高義訳「変わったタイプ」(新潮社)-トム・ハンクスという遅咲きの新人作家によるデビュー短編集。17篇の短編は、笑いあり涙あり、思わず引き込まれる作品揃い。

変わったタイプ (新潮クレスト・ブックス) posted with ヨメレバ トム ハンクス 新潮社 2018-08-24 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 才能のある人はなにをやってもすごいんだな、というのが率直な感想である。 作家ト…

サユリ・ミナガワ「みけねこてんちょう」(虹色社)ーまちのほんやのてんちょうが、たびにでようとみせばんをぼしゅうします。あらわれたのはいっぴきのみけねこでした。

(画像クリックで販売サイトへジャンプ) 谷中に『ひるねこBOOKS』という本屋さんがあります。その『ひるねこBOOKS』のレーベルから初めて生まれたのがこの「みけねこてんちょう」という絵本です。著者のサユリ・ミナガワさんは、ノルウェー出身のイラストレ…

金子薫「双子は驢馬に跨がって」(河出書房新社)-囚われた親子。旅する双子と驢馬。その先に見えるのは希望なのか、絶望なのか。

双子は驢馬に跨がって posted with ヨメレバ 金子 薫 河出書房新社 2017-09-22 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 二人の男が閉ざされた部屋に囚われている。年かさの男は「君子危うきに近寄らず」、若い男は「君子」で…

吉田修一「国宝」(朝日新聞出版)-厳しい芸事の世界を生き抜いた男の壮絶な半生。それはまさしく大舞台の主役を張る役者の人生物語だった。

国宝 (上) 青春篇 posted with ヨメレバ 吉田修一 朝日新聞出版 2018-09-07 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 国宝 (下) 花道篇 posted with ヨメレバ 吉田修一 朝日新聞出版 2018-09-07 Amazonで購入 楽天ブックスで…

ミック・ジャクソン/田内志文訳「こうしてイギリスから熊がいなくなりました」(東京創元社)-差別や偏見、過酷な労働。虐げられ続けた熊たちは、やがてイギリスから姿を消した。

こうしてイギリスから熊がいなくなりました posted with ヨメレバ ミック・ジャクソン 東京創元社 2018-08-10 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す とてもユーモラスなのに、漂うのは悲しくて切ない。読んでいてときに苦…

ペティナ・ガッパ/小川高義訳「イースタリーのエレジー」(新潮社)- #新潮クレスト・ブックス #創刊20周年 ジンバブエを舞台にして描かれる様々な人間模様

イースタリーのエレジー (新潮クレスト・ブックス) posted with ヨメレバ ペティナ ガッパ 新潮社 2013-06-28 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ジンバブエは、アフリカ南部に位置する国だ。南アフリカ共和国の北側に…

谷口ジロー「犬を飼う そして…猫を飼う」(小学館)-老犬と過ごした最後の日々。彼を見送った夫婦は、やがて猫を飼い始める

犬を飼う そして…猫を飼う (コミックス単行本) posted with ヨメレバ 谷口 ジロー 小学館 2018-06-29 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す まさか17年も長生きしてくれるとは思っていなかった。 我が家の愛犬の話だ。2001…

イアン・マキューアン/村松潔訳「初夜」(新潮社)- #新潮クレスト・ブックス #創刊20周年 まだ誰もが性に対して臆病だった時代のイギリス。結婚初夜を迎えた若いふたりは幸せな時間を過ごすはずだった。でも、それはあまりに高い壁だった。

初夜 (新潮クレスト・ブックス) posted with ヨメレバ イアン・マキューアン 新潮社 2009-11-27 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 先日、映画「追想」をみてきた。原題は“On Chesil Beach”。イアン・マキューアンの同…

温又柔「空港時光」(河出書房新社)-台湾と日本、台湾と世界。過去、現在、そして未来。そのすべてがこの本にはしっかりと記されているように感じた。

空港時光 posted with ヨメレバ 温 又柔 河出書房新社 2018-06-25 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 本を読むときは必ずカバーを外している。だから、本書を読んでいるときもカバーは外した。カバーを外すと深緑色で、…

エトガル・ケレット/母袋夏生訳「突然ノックの音が」(新潮社)-様々な角度から多彩な変化球でしかけてくるイスラエル発の超クセ球短編集

突然ノックの音が (新潮クレスト・ブックス) posted with ヨメレバ エトガル ケレット 新潮社 2015-02-27 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 一昨年(2016年)に読んだ「あの素晴らしき七年」は、戦争が日常の中にある…

村山早紀「星をつなぐ手-桜風堂ものがたり-」(PHP研究所)-桜の町に佇む一軒の本屋・桜風堂書店。月原一整の新しい門出に心からのエールを贈りたい

星をつなぐ手 桜風堂ものがたり posted with ヨメレバ 村山 早紀 PHP研究所 2018-08-02 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す ある事件で銀河堂書店を辞めることになった月原一整が、大小の桜の木々に囲まれてある『桜風堂…

スズキコージ「きゅうりさんあぶないよ」(福音館書店)-『きゅうりさん そっちへいったら あぶないよ ねずみがでるから』。みんなのサポートを受けて、きゅうりさんは冒険の旅を続ける...話だよね?

きゅうりさんあぶないよ (幼児絵本シリーズ) posted with ヨメレバ スズキ コージ 福音館書店 1998-11-10 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 夏野菜の美味しい季節になりましたね! ナス、トマト、ピーマン、みょうが、…

友田とん「『百年の孤独』を代わりに読む」-マジックリアリズム小説の代表的作品『百年の孤独』。傑作とわかっていてなかなか読み通せないこの作品を代わりに読んだ足掛け4年の記録

kawariniyomu.booth.pm ガブリエル・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」は、南米マジックリアリズム小説を代表する作品であり、『本好きが選ぶオールタイム・ベスト』だとか『20世紀の世界文学』のようなベストテン、ベスト100的な企画になると、必ず上位(…

井上理津子/協力・安村正也「夢の猫本屋ができるまで」(ホーム社)-『猫が本屋を助け、本屋が猫を助ける』をコンセプトに、素敵な猫本と素敵な店員猫たちに出会える店ができるまで、そしてこれからの未来。

夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books posted with ヨメレバ 井上 理津子,安村 正也 ホーム社 2018-07-26 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す 『Cat's Meow Books(キャッツミャウブックス)』に初めて行ったのが何…

和氣正幸「日本の小さな本屋さん」(エクスナレッジ)-厳選された23軒の小さくて個性的な本屋さん。エクスナレッジならではの美しい写真に思わず見惚れる。

日本の小さな本屋さん posted with ヨメレバ 和氣 正幸 エクスナレッジ 2018-07-25 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 e-honで購入 図書館で探す BOOKSHOP LOVERこと和氣正幸さんの2冊めの本は、赤坂にある双子のライオン堂で入手した。版元はエ…