ガエル・ファイユは、フランス人の父とルワンダ難民の母との間に1982年にブルンジで生まれた。本書「ちいさな国で」は、彼の処女作にあたる。
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「幼女と煙草」のはじまりは、刑の執行を目前にしたひとりの死刑囚をめぐるトラブルで幕を開ける。警察官殺しの犯人として死刑判決を受けたデジレ・ジョンソンは、死刑囚に許される最後の希望として煙草を一服することを要求する。しかし、彼に刑が執行される刑務所のクァム・ラオ・チン所長は苦悩していた。なぜなら、規則として刑務所内は禁煙と定められていたからだ。なんとか別の願いに変えてもらえないかと所長はデジレに告げるが、デジレは最後の一服を要求することは法律で認められていると主張し撤回を拒む。
続きを読むイベントは、翻訳家の金原瑞人さんを中心にやまねこメンバーの宮坂宏美さんと田中亜希子さんが、金原さんとおふたりの関係や〈やまねこ翻訳クラブ〉発足のときに金原さんにお世話になったこと。また、最近では金原さんのホームページの運営をおふたりが担っていることなど、イベントタイトルの通り「意外な関係」がわかる楽しいものだった。その中で、金原さん、宮坂さん、田中さんがそれぞれに翻訳したり、共同(金原さん+宮坂さん、金原さん+田中さん)で翻訳した作品を紹介してくれた中にあった1冊が本書である。
フランチェスカ・リア・ブロック「ひかりのあめ」は、金原さんと田中さんの共訳書。おふたりともが熱愛する作品である。
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なにやら巻き込まれた感が拭えない(笑)。
「発足20周年を迎えた〈やまねこ翻訳クラブ〉に参加している翻訳家さんたちの訳書をどんどんと読んでお祝いしよう!」というオンライン読書会が、書評コミュニティサイト本が好き!で開催されている。
その読書会に、私はないとうふみこさん訳のアンドルー・ラング「夢と幽霊の書」のレビューをもって参加した。すると、読書会の主催者からこんな引用ツイートが届いた。
だからさ!前から言っているじゃない!これは運命!赤い糸なのよ!これを機にやまねこ本を片っ端から読むといいよ!おもしろい本が沢山あるから!私なんかだんだん書店や図書館の児童書棚を眺めているだけで、やまねこ会員の名前や訳本のタイトルが浮き上がってくるようになってきちゃった!ww https://t.co/8Ew5pxXBJJ
— かもめ通信 (@kamometuusin) 2017年10月16日
この引用ツイートからの一連の流れで、私は『カツラ祭り』に言葉巧みに誘い込まれていた。しかも、最後は訳者自らの甘言である。
カツラブームからカツラ祭りへ昇格!(笑)タカラ~ムさんも一緒に踊りましょう!(違)
— ves (h.miyasaka) (@ves) 2017年10月17日
うーん、どうする?
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