エドワード・ケアリーという作家のすごさを知ったのは、「アイアマンガー3部作」の第1作「堆塵館」だった。
ゴミの山の中に建つ「堆塵館」とよばれる屋敷を舞台にした物語は、発想の奇抜さも、ストーリー展開の巧みさも、キャラクターの造形も、すべてが魅力的で、読んでいて時間を忘れさせてくれる作品だった。その終わり方も衝撃的で「堆塵館」を読んだすべての人が「ここで終わるのか!」と驚愕し、第2作となる「穢れの町」の刊行を待ち焦がれることになった。まさか「穢れの町」のラストで同じ驚愕を味わうことになるとは知る由もなく...
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