「すべての道はローマに通ず」
この有名な言葉を残したのが、17世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌである。そのラ・フォンテーヌが書き残した数々の寓話から26編を収めたのが本書「ラ・フォンテーヌ寓話集」だ。
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この有名な言葉を残したのが、17世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌである。そのラ・フォンテーヌが書き残した数々の寓話から26編を収めたのが本書「ラ・フォンテーヌ寓話集」だ。
続きを読む中東地域は、争いの絶えない地域であるが、イスラエルは間違いなくその中心にあって、争いの火種となっている場所だと思う。1948年に独立が宣言されて以降、第一次中東戦争が勃発し、第二次、第三次、第四次と周辺国との戦争を繰り広げてきた。1993年には、イスラエルのラビン首相とPLOのアラファト議長との間で「オスロ合意」と呼ばれる和平交渉が合意されたこともあったが、ラビン首相に対するイスラエル国内の批判が高まり、その結果ラビン首相が暗殺されるなど、平和な状況は長く続くことなく現在も戦闘状態が継続している。
本書「あの素晴らしき七年」の著者であるエトガル・ケレットは、イスラエルに住むユダヤ人作家だ。
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昔、小説というものを読み始めて、まだ日が浅い頃には読書の中心はミステリーがメインだった。というのも、ご多分に漏れず子どもの頃の読書体験は、学校の図書室に並んでいた「シャーロック・ホームズシリーズ」であり、「アルセーヌ・ルパンシリーズ」であり、「少年探偵団シリーズ」であったからだ。少年少女向けのミステリーシリーズを発端として、やがて中学生くらいになってくると、江戸川乱歩、横溝正史、高木彬光へと流れ、そこから赤川次郎や西村京太郎へと移行していく。
それが、いつの間にかミステリーを読まなくなっていった。まったく読まないわけではない。国内作家であれば、島田荘司や綾辻行人、森博嗣などノベルス中心の新本格も多少読んだし、面白かった作品もある。
続きを読む結婚というのは、男女が互いに出会い、好きになり、愛を育み、結ばれることであるはずだ。しかし、世界にはそういう常識では考えられないような風習、慣習というものがあって、私たちから見るとあまりに非常識と思えるようなことが平然と行われていたりする。